Talkin’ about !!!!!!!!!!!!!

行く先不明のパソコンblog

TERRA MASTERのNASにopenmediavault 6をインストール

実はかなり前にTERRA MASTERの4ベイNAS、F4-220を購入していた。メルカリで「起動しない」という物を購入したもの。実際に何度起動しても初期導入画面しか出てこない。ファームの欠陥だと思うけど、なぜかファームが公開されていないのでぱっと見対処不能である。

まあ、ンなことは原因はすぐわかるので、分解して「起動してしまう」内部のUSBメモリを外して解決。

分解して改めて眺めてみると、このNAS、非常に拡張性が高い。現行機種はもっとすごいようだけど、オープンアクセスできるドライブベイが4つ、分解しないとアクセスできない(つまりOSインストール用の)シャドウベイが1つ、外側にUSB端子が2,内部に2つ。LAN接続端子は1つしかついていないが、実は基盤にはコントローラが2つ実装されており、基板上にコネクタのパターンだけ存在する。やろうと思えばこのすべてから起動することが可能だ。いやー潤沢潤沢。

しかし、このF4-220 、標準のTOSというNASアプリケーションに癖があり、実は全く使い物にならないのだった。

致命的な欠陥:既存のドライブをマウントする手段がない(!)

こんなもんどうして商品として売ろうと思ったのか。既存のドライブをマウントしようとする場合USB接続しなければならないのだ。これでは無線LANルータのあまけNASと一緒であるである。もちろん空のドライブを初期化してストレージプールなる概念で取り扱うことは可能だが、えー、1GbLANつかって何テラバイトものデータを外部からぽちぽちコピーするのは悪夢でしかないので、この時点で終わってしまった。

いや、普通にマウントさせてくださいよ。なんですべてのlinuxで標準的にできる機能がふさがれているのか。

というわけで購入したきりほったらかしだったのだけど、openmedivautがバージョン6をリリースしたことがわかったので、これを入れてみることにした。メモリを増設して4GBにして、いつものようにVentoy経由でインストールしてみた。

Ver5とはかなり設定画面が簡素化されているため「むしろわかりにくい」ため四苦八苦したけれど、わかってしまえばシンプルな分簡単にドライブを公開することができるようになっている。
さて、openmediavaultを使う理由は簡単でAria2使いたいからで、拡張機能にOMV-extrasをインストールしようとしたのだけど。。。

なんとver6から仕様が変わっていて、sshでrootで入ってコマンドラインからインストールしないといけない仕様になっていた(驚
GUIの意味が全くない。

前回の記事でも書いたように、まず

ssh -l root 192.168.0.XX

でrootでログインする。前回はChromOSにlinuxを入れてコンソールを立ち上げてやってみたが、Windows11のWindows Treminalは(方言を持っているが)sshコマンドが通るので今回はこれを使ってF4-220に入ってみた。このとき自分のユーザーフォルダに.sshというフォルダが作られここにsshkeyが保存される仕様になっている。これは後で使うので覚えておく。
rootで入ったらそこで

wget -O- https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/packages/raw/master/install | bash

と打ち込むとインストールが始まる。一回だけ許可を求められるのでyesと打ち込んで後は待つ。インストール完了後サービスを起動するために再起動する。

さて、ここでぜひ入れたいプラグインがある。folder2ramプラグインだ。openmediavautは仕様でメディアに対して極端に読み書きを行うソフトである。このため一般的なフラッシュメディアで運用するとすぐに寿命を使いつぶす欠点がある。もちろんSSDであってもこれは気持ちの良い仕様ではない。folder2ramは頻繁に読み書きを行うフォルダをram上に展開しそこで読み書きすることでメディアの損耗を避けて寿命を延ばすプログラムである。ラズパイなどではOS本体はsdメモリにインストールされるためこれがないと使い物にならないため、おなじみの人も多いと思うが、openmediavauktではver4からこのプラグインをサポートしていた。openmediavaultをUSBメモリにインストールし、内部のUSB端子から起動して運用することがこのプラグインで可能になる。

んで、まずSSDにインストールして様子見したopenmediavaultを、今度はUSBメモリにインストールを行った。SSDと同様に設定を行った後、sshでrootでログインしようと思ったところ。。。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@ WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED! @
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
IT IS POSSIBLE THAT SOMEONE IS DOING SOMETHING NASTY!
Someone could be eavesdropping on you right now (man-in-the-middle attack)!
It is also possible that a host key has just been changed.

と表示されてログインを拒絶されてしまう。これは.sshに保存されているsshkeyの内容が矛盾するために起きることなので、ユーザーフォルダ内の,sshフォルダに入りknown_hostsファイルを消すことで解決する。もちろんこれを全部消すとまずいというなら、エディタで開いて該当行だけ消せばよい。ちなみにこのやり方はこの表示と一緒にknown_hostsファイルの場所まで表示して「これを確認してちょ」と書かれているのでその通りすばよいだけではある。とはいえ最初は面食らったw

ちなみにこれには設定みたいなものはなくて、サービスとして自動起動させれば後はほおっておいてよいものらしい。

というわけで内部USBから起動させることでベイが5つ使えるようになったF4-220だが、NASとしての性能は平凡である。LANが今となってはの1GbLANなのでどう頑張っても速度は116MB/secくらいしか出ない。USB3.0端子がついているのでここにワンチャン2.5Gbのアダプタをつけてどうかというところだが、内部のSATAがSATA2で律速されているので速度向上にはおのずと無理がある。ここら辺旧機種なりの限界であるが、それでも普通に理論値でデータのやり取りができるので軽快だし快適だ。

というわけでF4-220の活用がやっと始まった。TOSはバージョン上がるらしいけど、せめてドライブのマウント機能がついてないといずれにせよ使い物にはならないと思う。改善を期待したい。

追伸:SSDを使わない場合、HDDでの運用になると思うけど、さすがに4台のHDDは動いてたらうるさくて宅内では使い物にならんように思う。ストレージ>ディスクでHDDを選択して編集を押すとスピンを制限できるので必ず設定しよう。別に書き込み速度に影響が出ることもない。必ず設定すべし。