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行く先不明のパソコンblog

antiXの日本語IMEの設定手順(覚え書き)

antiXはfcitx-mozcをインストールしてもそれが使えるように設定してくれない。imconfigがそもそもサポートされてないっぽいので手設定してやる必要がある。簡単な作業なのでメモとして残す。

自動起動設定
そのいち

startup時にfcitx-mozcが立ち上がるようにする記述を入れる
コントロールセンターのセッション→ユーザーデスクトップセッションを開き、スタートアップに何も考えずに以下の文字をコピペ

# fcitx-autostart
fcitx-autostart &

そのに

gtk/qt のIME設定にfcitxを設定する

そのいちと同じ画面内の「desktop-session-conf」のタブを開き、以下の文字列を何も考えずにコピペ

# set fcitx
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx

そのさん
再起動してキーボードのアイコンが右下に出現していれば成功
切り替えは日本語キーボードならデフォルトで全角/半角キー、英語キーボードだとCtrl+spaceのはず。個人的にはShift+space切り替えがおすすめ

重いlinuxと軽いLinux

Linuxといえば「軽い」と説明されることが非常に多いが事実ではない。実際は「軽いLinuxは軽い」「そうでないLinuxは軽くない」である。

一般的に日常であるいはご家庭で使われているLinuxは大別してDebianUbuntuと思われるが(ほかは業務用)前者は「軽い」が後者は「重い」Linuxである。

ざっくりいろいろなBlogなどを読むとLinuxの軽さについてOSの大きさ(ストレージ占有サイズとか必須メモリサイズとか)で評価していることが多いように思うが、動作の重さ軽さを決定するのはOSの要求するCPU資源だ。メモリは積めばいいがCPU資源は(マニアはともかく)有限だ。

そこでOSが求めるCPU資源について調べたところ興味深い傾向に気がつく。htopというtopを改良したアプリケーションがあるのだが、そこでCPU資源に対する優先度(20〜-20の範囲で表示され-20でリアルタイム動作)を調べたところDevian系はOSのCPUに対する要求が一般アプリに対して優越してないのに対して(平等ということ)ubuntu系は多くのディストロでOSが優先的にCPU資源を奪いに行っていることに気がついた。

ざっくりいうとOSのローレイテンシ化が積極的に始まったのがubuntuということになる。

ローレイテンシ化の弊害はCPUの実力が100%発揮できなくなるということだ。つまり、CPUに対して同じタスクなのに要求がより厳しくなるということだ。これが重さになる。

顕著なのが近年のブラウザで、一つのタブの中でJavascriptが複数同時に走るために、低レイテンシ化されたOSでは個々のタスクが内部でCPU資源の奪い合いを始めてまともに動作しなくなる。

Devian系とubuntu系で同じブラウザを立ち上げてyoutubeで同じ動画を再生させると再生可能な画質の上限に顕著な差が出る。同じ形式の動画を同じコーデックを使って同じCPUで再生するわけなのでそんなに差が出てしまっては困るのだが、低レイテンシ化されたubuntu系のディストロでは低スペック石はもう使い物にならなくなっている。

軽いと言われているLubuntuやXbuntuでもうだめだ。Devian系の軽量ディストロであるantiXあたりを入れると使い物になるマシンがubuntu系では軽量と呼ばれるディストロでも(特にブラウザで)まともに使い物にならなくなってしまっている。

ubuntuは32bitを切ったあたりから、意図してCPUに対して厳し目の要求をするようになったのだと思う。積極的にローレイテンシ化をしていなければここまで重くはならないはずだ。

つまりubuntuは「Linuxは軽い」にあてはまらない。

Debianとか32bitarmでも対応してるし、実際ヘボいLinkstationにもインストールできたのでほんとに軽くて助かる。

ubuntuはだいたいの目安としてintelの第6世代くらいの石からじゃないとともう動かないんじゃないかなぁ。。。

Q550&Q552兄弟VSベントイ!最終章!

というわけで、Windows11の要求仕様が厳しすぎてどう考えても富士通タブレットでインストールできるようには思われない。なんとかWindows10まではひっぱったこのWindows7タブレット兄弟もここが限界だ。というわけで余生をどうするか考えなければならない。

このタブレット兄弟、富士通Linux憎しが滲み出ており生半可なLinuxは入らない。それでしばらく放っておいたのだけど、まったく関係ない方向からこのタブレット兄弟に活用の芽が出てきた。それは

Linuxは音がいい

ということである。知らなかった。しかし、何も考えずにMX linuxでようつべの動画を再生すると明らかに音がいい。モニターについているおまけスピーカーでもはっきりと音が違うのがわかる。っていうか、Windows、なんでここまで音が悪い!?悪すぎるよいくら何でも!

そこでオーディオ専用といわれるKona linuxUbuntu studioを入れて甲乙つけがたい音質を手に入れて悦に行っていたのだが、どうしても気になってしょうがないことがあることがわかった。

ファンがうるさい!

なまじ音がよくなって弱音が聞こえるようになると、ファンの音よりも小さい音が聞こえないのがイラつきの原因になった。Gil Evansのビッグバンドアレンジとか、ソロの音はそこそこだがその周辺の楽器はとんでもなく小さな音でしかもごにゅごにゅ演奏し続けている。この音量よりもファンの音が大きいのが気に入らない!

最初はfancontrolというアプリでファンの速度を落としてその場をしのいでいたのだが、Ububtu studio用に用意した第一世代atom機(EeePCである)に変な癖があって、起動時に挿しておかないとUSB機器を認識しない。USB DACを使うのでこの仕様は気持ちよくない。もちろんUbuntu studioの音は最高だった。

で、最初はファンレスのデスクトップPCを購入しようと思っていたのだが、ふと気が付いた。

タブレットならファンレスやんか。

そこで、放置してあったQ550&Q552兄弟をオーディオプラットフォームに仕立てようと考えた。それぞれの仕様は過去記事参照である。

bluetone2016.hatenablog.com

ぶっちゃけ、ほとんどのLinuxディストリビューションで不具合が出まくった。
*音が出ない
wifiを認識しない
大別してこのどちらかの不具合が出た。音が出ないのは用途的に問題外だし、wifiが使えないのはローカル再生か有線専用になってしまうのでこれもまずい。

結局、antiXで行くことにした。もちろん19.5。残念なことに21はインストールできなかった。快適なオーディオ環境が出来上がった。

で、まずQ552/Eに積んであるatomN2600は(いろいろ悲劇のCPUであるのだが)腐ってもデスクトップ/サーバー用の石である。本来ノートやタブレットに積むような性能の石ではない。なんでそれをファンレスで運用しようと思ったのかは謎だがそこいらへんが富士通なのだろう。

ふつうに使っていればメモリもCPUもあまりまくっている。ようつべ見たり、audaciusでサーバー上の音源を再生したりしていても全然余裕がある。Chromeブラウザもサクサクだ。ただしFirefoxだけはやめておけ。あいつは重過ぎる。

そこで次の2点をやってみた。
*pulseaudioのインストールとリアルタイム化
カーネルをリアルタイムカーネルに入れ替える
うーん、音よくなったのかなぁ。。。自己満足の世界かもしれないがhtopとuname -aで確認するときちんと両方とも「できて」いる。

で、それでつべを再生すると。。。あかん!720pがぎりぎりになってる!720p60はだめになった。ちょっと厳しいかも試練。ときどきフリーズ寸前と思われる「ぶー」という音が流れることがある。不安定。すごく不安定。カーネルのリアルタイム化はあちこちで「やっちゃダメ」と書いてある通りなのかもしれない。いずれ直す。

次にQ550/CにLinuxをインストールした。もっともっとだめでとにかく使えるブツがなかった。結局これも32bit版のantiX19.5を入れるしかなかった。これよりも軽い32bitディストリビューションはあるし、入ると思うけど、それはもう最低限の仕様に満たない感じのブツだった。用途に合わなかった。

試用してみた。わー、重い。。。antiXでさえ重いよー。。。ようつべは360pでさえ厳しい。144pなら余裕。しかしそれでいいとは思えない。ブラウザはちょっと使い物にならない。もちろんChromoumブラウザは動くけどAPI制限食らうので使いにくい。SMtubeはAPI制限を受けないのだけど、360p固定になるのでぎりぎりかなぁという感じ。audaciusは普通に使えた。

で、このままでは面白くとも何ともないのでxfceデスクトップ環境を入れてみた。ネズミさんの壁紙が出現した。xfce環境のメリットはファイルマネージャからネットワークドライブを直接接続できる点にある。まぁ、fstabに記載しておいてmount -aするのとどっちがめんどくさいかというのは甲乙つけがたいのだけど、何も考えずに接続できるxfce環境は捨てがたい。

もちろんこちらにリアルタイムカーネルが入るわけはなく、pulseaudioをインストールすると音が出なくなるなどいろいろあったのでこちらのタブレットについてはここで打ち止めにした。Z670ってもしかするとN270/280よりもパワーないんじゃないかなぁ。。。

おまけ これに伴って出力側も入れ替えた。まず候補としてankerのsoundcoreとGEOの安いサウンドバーを試してみた。soundcoreは改良版ではないせいかライン入力に不具合があって断念。GEOの安いサウンドバーはバッテリーのある右スピーカーから大きな高周波ノイズが鳴り響いたため(おそらくスイッチングノイズを拾ってる)これも却下。で、複数の候補から新規購入したのはLogicoolのZ523。360°システムとかいう意味不明なシステムを採用したサテライトスピーカーと、近所殺しの床面に向いたウーファーと正面を向いたドローンコーンを積んだサブウーファーを組み合わせた2.1システム。音は慣れるまでは不自然でたまらなかったがなれると気にならなくなった。

使いこなしのコツはサテライトが貧弱なので極力サブウーファーを鳴らさないように配慮すること。サブウーファーがよすぎて中高域に被りまくってしまい特にボーカルが聞きづらくなる。これは低域が被っているだけなので、サテライトSPについているサブウーファー専用のボリュームを繊細に調整することで解決できる。後継機はさすがにこの欠陥は直したようだけど、この機種でもちゃんと調整してやれば良く鳴る。大変満足。

追記
Q550/C、さすがに挙動がおかしいので再インストールしてドライバを入れる順番などを工夫したらpulseaudioを入れても音が出るようになった。非力であることに変わりはないのでここから先の高音質化は思案中。

追記の追記
Q550/C、antiXでは芸がないので、Q4OSをインストールしてみた。やはりPulseaudioまわりでトラブルが起きた。一度は解決したが結局再起動でトラブルが再発したためpulseaudioをアンインストールすることで解決した。どうも相性が悪いらしい。
それ以外では特に不具合もなくサクサク動いてくれている。

で、ネットワークドライブをマウントしようとしたら。。。cifsutilsが入ってない!入れた。
普通にマウントできることが確認できたのでさくっとfstabを編集しようとしたら。。。vimが入ってない!入れた。
普通に記述して再起動してマウントして問題ないことを確認したが。。。基本ソフトが入ってないのになんか余計なものはいっぱいあってよくわからんディストロだなぁ。。。

Chromiumブラウザは重たくてとても使いモノにならなかった。はてなが重すぎてブラウザが固まるって初めて見たわ。

smtubeとaudaciusで再生専用マシンとして使う予定。やっぱりファンレスタブレットは気持ちいいねぇ

Chrome OS Flex

というわけでCloudready2.0として準備されていた新しいChromiumOSがなぜか表札だけ付け替えてChromeOSFlexとして登場した。
chromeenterprise.google
すでにgoogle傘下に入ってからのCloudreadyはグラフィック回りなどを中心に大改良がおこなわれており、googleサードパーティに対して行ったAPI遮断を唯一逃れたChromiumブラウザを搭載するなどかなり本家ChromeOSに近いものになってきてはいた。一方でこのOSをgoogleが存続させる意味は不明であり意図を図りかねる向きも多かったように思う。なんせライバルになるわけだし。

ところがここにきて唐突にgoogleがこのCloudReadyをChrome OSFlexという名前で大々的に発表したからみんなびっくり!

大雑把に本家ChromeOSとの違いは
Linuxを正式サポートしない(将来的には不明とのこと)
〇Andoroidアプリが動かない
この二点にある。

brunchプロジェクト経由でみんなもう本家ChromeOSをX86互換機に入れてしまっている現状、このChrome OSFlexにどんな意味があるのかは全くわからない。ChromeOSはそもそもChromeアプリをだれも作ってくれなくてまったく売れなかったのでAndroidをサポートするようになってやっと売れ出した経緯がある。またベータ版のLinux機能もやっとこさ使えるようになってきてそっちのアプリを入れたり、ネットワーク上の端末と通信できたりするように「やっと」なってきたのだ。

ブラウザ経由で外と繋がる以外にはどこともつながらず、隣にサーバーがあっても利用できない、それがCloudreadyなのだ。File system for windowsというアプリがあったが、googleChromeアプリのサポートを打ち切ると宣言したのでコレも間もなく無くなる。

Cloudready2.0に望んだのはベータ版のLinux機能の正式リリースであって(mount.cifsコマンドが通りさえすればよいのだ)、それより後退しているってどういうことよ。

正直サードパーティAPI制限とChromiumOSでのAndroidアプリ使用不能はgoogle2大失策だと思う。そのうちのAndoroid使用不可をよりによってここに持ち込むかい!

Androidアプリなんてスマホタブレットはもとより、fireタブレットやWindows11、androidx86でもbluestacksなどのエミュレーターでもなんでもいけど、今どきの端末ならいくらでも動くものだ。本家だけが使用制限する意味が全くない。

このChrome OSFlexをお試し版ChromeOSと誤解して使ったユーザーの感想はおそらく「なんだこれ、何もできないじゃないか」だろう。実際のChromeOSはめちゃめちゃ使えるOSなのにこれはもったいない!

何かのハードウェア的な障害があるのかもしれないけど、これは拡販につながらないし、むしろWindows陣営を利するだけの結果に終わるんじゃないだろうか。

いやー、どうすんだろうね、これ。

antiX 19.5

antiX19.4にいろいろなアプリを入れようと思ったら依存関係がおかしいと出て全く作業できなくなった。
イライラして調べたら19.5がひっそりとリリースされていた。。。

入れてみた。全部修正されてた。バグかよ! ここまでの苦労返して!

おまけ
19.4にはなぜか入っていなかったaudicious、今回はデフォで入っている。入っているべきなので入っていない19.4が間違っているのだけど、文字化けしなくなりました。sift-jisを指定しなくても日本語の文字化けが起きません。優秀。

が、音が出なくなってる。。。。。。。。。。。。。設定は間違っていないので何か足りない様子。
Pulseaudioをインストールして再起動。無事に音が出るようになったのと同時に、音割れがしなくなった。今までの音割れは何だったんだ

追記 386版には入ってなかった。音もおかしくなかった。相変わらずなんかおかしいっぽい。

おまけのおまけ
wifiが何も掴まなくなった。認識はされている。wifiアダプタの電源のon/offを繰り返したら電波をつかむようになった。スマホか。

おまけのおまけのおまけ
SMTubeはデフォルトだとモバイル版のページにアクセスするようになっている。設定でPC版を手入力で追加できる。ただ、PC版はさすがに低スペックPCだと厳しい。アカウントをまたいでの使用はできないのでモバイル版とPC版を行き来するような場合ログアウトとログインが必要。

antiXでネットワークドライブをマウントできない理由。

antiXは軽量高速なディストロだけど、あまり親切じゃない。他のデスクトップ環境でネットワークドライブの接続はファイルマネージャからクリック一発なのにそういう親切なことはしてくれない。その上、普通にターミナルからマウントしようとするとエラーをはいてマウントしてくれない。。。ネットで検索すると同様の事例でゲロを吐いているユーザーが多数いる模様。そこで、何が原因なのか突き止めてみた。

結論 SMB1やSMB2だとネットワークドライブのほうが弾く。ところがantixのsmbクライアントやcifsクライアントはSMB1または2でアクセスしに行くらしくそれが原因で弾かれるようだ。

対策 マウントするときにvers=3.0を記述することで明示的にSMB3でアクセスするようにしてやる

具体的には(今回はmount.cifsを使って/mnt/xxxx以下にマウントする)(xの内容は自分の環境によって適宜置き換えること)

$ mount.cifs -o user=xxxx,vers=3.0 //192.168.0.xx/xxxx /mnt/xxxx

これでパスワードを聞かれるのでxxxxのパスワードを入力してエラーが出なければ成功

念のため
$ ls /mnt/xxxx/
を入力してxxxx以下に共有フォルダがマウントされてるかを確認しよう。

あとは普通にファイルマネージャから共有フォルダにアクセスできる。 

次回からいちいち入力するのがめんどくさい場合は
$ vim /etc/fstab
で、fstabを開き、そこにネットワークドライブを記述してやればいい
このドライブをマウントするコマンドは
$ mount -a

記述する際の構文は

# マウントする先のフォルダ マウントするフォルダ 形式 オプション
の順になる。コマンドとは並びが違うので注意。
先ほどのネットワークドライブの場合
# //192.168.0.xx/xxxx /mnt/xxxx cifs user=xxxx,vers=3.0
と記述する。

自動ではマウントしてくれないので、起動したらサクッとターミナルから
$ mount -a
してから使おう。