Talkin’ about !!!!!!!!!!!!!

行く先不明のパソコンblog

さらばcloudready

2021年6月をもってgoogleChromiumアプリのサポートを終了した。これ以降、ChromiumOSに新しいアプリは出現しない。
かつて隆盛を誇った各種ビルドもほぼ壊滅状態であり、生き残ったcloudreadyもすでにgoogle傘下になっており実質OSとしてのChromiumOSは死んだといて過言ではない。

かつてのWindowsRT、WindowsPhoneOS同様に、アプリストアに全くアプリが集まらず、OSあってアプリなしになってしまったことが衰退の最大の理由だと思う。

本家googleのchromeOS(注 ChromiumOS派生OSであってChromiumOS自体ではないことに留意)は早い段階でChromiumアプリに見切りをつけてandroidアプリとLinuxアプリがChromeOS上で走るよう方向転換していった。ChromiumOSはLinuxベータこそ実装できたものの、世界各地で行われたすべてのビルドでandroidアプリ実行環境の実装に失敗、ついにこの日を迎えることになった。

このblogでもandroidアプリを走らせるためならandrid-x86という選択肢もあるしということでChromiumOSにそれらの環境が立ち上がらないことに目をつぶっては来たのだけれど(むしろLinuxベータが便利でたまらんかった)、まごまごしているうちに32bit版が潰され、そしてChromiumOSアプリがついに見放されるということに至った。

ChromeOSは一癖あるOSでChromebookに共通のリカバリイメージというものがない(非ユニビルドイメージ) このためOSを飛ばしたChromebookにOSをリカバリするためにはそのChromebookで作成したリカバリメディアが必要となる。他機種のリカバリイメージではリカバリできないのだ。同じ機種を2台持っていないとOSが飛んだときに詰むというこの仕様は厄介で、OSの更新に期限がつけられていることもあって、Chromebookというのは「情弱が値段につられて買う」ゴミというイメージが仕様からは見て取られた。壊れたら直せないんじゃ使えないわ。

ちなみにcloudreadyはユニビルドイメージ。

ところが、有志の手によってX86や一部ARM向けにChromeOSのユニビルドイメージが提供され始めた。

進行中のプロジェクトのためネットに掲載されている情報がすべて「古い」という新鮮もぎたてな状況であるため、ネットの情報をベースにしたらとにかく


インストールできない


というとんでもな事になったがなんとかインストールしてみた。

基本的な手順は次のようになる
①実行環境としてLinuxのなにかでLive起動できるUSBを作る
②作るツールはLufas。Echerは不可。
③USBを焼いたらそこにChrome osフォルダを作成
④BrunchというChromeOS実行環境をChrome osフォルダにコピー
⑤ChromeOSのユニビルドイメージをChrome osフォルダコピー
⑥有志が作成したinstall.shを自分の環境に編集後、Chrome osフォルダにコピー

⑦これでインストール環境のためのLiveUSBは出来上がったので、インストール先のPCに挿入してUSBから起動。

⑧およそ数秒でLinuxが起動するはずなので、先程編集したinsatall.shに記述のある3つのアプリを手動でインストールする。
⑨ファイルマネージャを開いて「cdrom」フォルダを開く。
⑩先程作成したChrome OSフォルダが見つかるので、そこを開く。
⑪install.shを実行するとChromeOSのインストールが開始される。

ここで注意点。手順⑧について、install.shで自動でインストールされるように記述しているブログが多いが世の中そんなに甘いわけがない。
bash様から普通に「このスクリプトに記述されていることを実行したいなら先にアプリをインストールしろ」「そんなアプリは知らない」と怒られるだけである。
ふつーに
sudo apt-get install figlet
sudo apt-get install pv
sudo apt-get install cgpt
を実行していただきたい。下2行は「先にインストールしろ」と怒られるやつで、上1行は「そんなアプリ知らん」と言われるやつだ。
手順⑨はrufusでiSOイメージを焼いたので、OSからは仮想CDROMとして見えているためこんなところにフォルダがあるのである。これどこにも記述がなくて初心者の自分は数秒固まってしまった。考えてみればそうつくったからにはそうなっているわけなので自分で気がついたけど、どの導入ガイドにも書いてないので不親切だよね。PC-FREEDOMさんの動画確認したらテロップで一瞬だけ表示されていた。確認できたのここだけ。自分で焼いたUSBの構造考えて勝手に気がつけってことなんだろうけど。

HDDにインストールするのであってもそんなに時間はかからない。シャワーでも浴びてインストールが終わるのを待ってもらいたい。終了したらUSBを引っこ抜いていよいよChromeOSの起動である。

んで、起動するとまずbrunchのロゴが表示されてChromeOSの起動を開始する(ここらへん一気にOSが起動するcloudreadyとは全然挙動が違うので注意) ややあって、Chromeのロゴが表示される。
ちゃんと色がついているので「ChromiumOSじゃない!」と初手はそこで感動する。

起動してからは普通にgoogle系OS共通のセットアップが始まるので言われるままに入力してフィニッシュ。

晴れてChromeOSが立ち上がった!

さて、肝心のgoogle playをインストールしよう!

まずブラウザからPlayストアにアクセス。検索窓にGooglePlayと打ち込むとGooglePlayアプリが表示されるので、インストールを実行。これで、やっとandroidアプリを管理、インストールする準備が整った。アプリドロワーからツールバーエイリアスを表示させておこう。

あとはandroid機を持っている人はいつもの手順で自分の環境をPC内に作ってもらいたい。PCの使い勝手と、androideアプリの利便性を兼ね備えたかなり面白いPCが出来上がったはず。

使ってみての感想
・メモリをかなり食う。起動してChromeを開くともう1.4GB使っている。1GB以下の軽い環境で使うOSではない。あくまでもWindows10代替OSであることを理解すべき。
・ストレージへのアクセスが極力抑えられている。今回テストのためHDDにインストールしたが、HDDにインストールしていることを使用中はほとんど気が付かない。起動もSSD運用のWindows10と同じくらいで立ち上がるため、早い話、SSDは不要なのではないかと思う。本来はeMMCで使うためのOSなんだということ改めて再認識した。
・色味が素直。ChromiumOSの最大の欠点がノートPC の安物TN液晶だと色味がおかしくてまともに使えない(IPS液晶では問題ない)ところだったのに対して、ChromuOSは素直な発色でなんだったらWindows10で使うときよりもきれいなんじゃないかという感じ。青が強い場合は夜間モードにしてほんの若干黄色を足すとちょうどよくなる。これは使いもんになる。

androidの設定画面が隠しで埋まっていて、開発者向けオプションまでプリインストールされていて草とか、そこでアクティビティを保持しないが予めONになっていて一部ゲームやベンチマークが走らないのはこれか!と思い当たったり色々するとか掘れば掘るほど楽しいのがこのChromeOS。ChromiumOSはいじれるところ少なかったからねぇ。。。

というわけで、軽い、楽しい、おすすめ!

でもLinux mintはもっともっと軽かったぜ!(関係ない

追記
x86系で使用するイメージ、世代によって2通りあるとほぼすべての紹介でそのように書かれているが、最新のBrunchのHPには全部rammusでよい、と記述が改まっている。まずrammusを入れてみて、うまく行かなかったら自分のハードウェアに近いイメージを使ってみるのが良いのではないかと思う。


思ったより難しくなくかんたんにインストールできるので、説明だけ読んで頭を抱える必要はないというのが素直な印象。Windows10軽量化や、初期Atom機のWindows10をうまく最新版にアプデしていく苦労を考えたらかかる時間1/100だよ本当これ。

重要な追記 メモリ抜いて2GBで起動させてみた。

全く動かねぇ!

メモリ4GBなら第3世代i5でも2K動画くらいまでは動く!しかし2GBだと死ぬ!すべてが死ぬ!絶対に2GBはやめろ!