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行く先不明のパソコンblog

Chrome OS Flex

というわけでCloudready2.0として準備されていた新しいChromiumOSがなぜか表札だけ付け替えてChromeOSFlexとして登場した。
chromeenterprise.google
すでにgoogle傘下に入ってからのCloudreadyはグラフィック回りなどを中心に大改良がおこなわれており、googleサードパーティに対して行ったAPI遮断を唯一逃れたChromiumブラウザを搭載するなどかなり本家ChromeOSに近いものになってきてはいた。一方でこのOSをgoogleが存続させる意味は不明であり意図を図りかねる向きも多かったように思う。なんせライバルになるわけだし。

ところがここにきて唐突にgoogleがこのCloudReadyをChrome OSFlexという名前で大々的に発表したからみんなびっくり!

大雑把に本家ChromeOSとの違いは
Linuxを正式サポートしない(将来的には不明とのこと)
〇Andoroidアプリが動かない
この二点にある。

brunchプロジェクト経由でみんなもう本家ChromeOSをX86互換機に入れてしまっている現状、このChrome OSFlexにどんな意味があるのかは全くわからない。ChromeOSはそもそもChromeアプリをだれも作ってくれなくてまったく売れなかったのでAndroidをサポートするようになってやっと売れ出した経緯がある。またベータ版のLinux機能もやっとこさ使えるようになってきてそっちのアプリを入れたり、ネットワーク上の端末と通信できたりするように「やっと」なってきたのだ。

ブラウザ経由で外と繋がる以外にはどこともつながらず、隣にサーバーがあっても利用できない、それがCloudreadyなのだ。File system for windowsというアプリがあったが、googleChromeアプリのサポートを打ち切ると宣言したのでコレも間もなく無くなる。

Cloudready2.0に望んだのはベータ版のLinux機能の正式リリースであって(mount.cifsコマンドが通りさえすればよいのだ)、それより後退しているってどういうことよ。

正直サードパーティAPI制限とChromiumOSでのAndroidアプリ使用不能はgoogle2大失策だと思う。そのうちのAndoroid使用不可をよりによってここに持ち込むかい!

Androidアプリなんてスマホタブレットはもとより、fireタブレットやWindows11、androidx86でもbluestacksなどのエミュレーターでもなんでもいけど、今どきの端末ならいくらでも動くものだ。本家だけが使用制限する意味が全くない。

このChrome OSFlexをお試し版ChromeOSと誤解して使ったユーザーの感想はおそらく「なんだこれ、何もできないじゃないか」だろう。実際のChromeOSはめちゃめちゃ使えるOSなのにこれはもったいない!

何かのハードウェア的な障害があるのかもしれないけど、これは拡販につながらないし、むしろWindows陣営を利するだけの結果に終わるんじゃないだろうか。

いやー、どうすんだろうね、これ。