アーマッド・ジャマル
まぁ、この名前でぐぐってもろくなもんが出てこないのがジャマルの日本での立ち位置を示すわけで。理由は簡単でJAZZ喫茶族が聴いていたLPはニューヨークや西海岸のレコードショップからの輸入盤が主でシカゴのチェスレーベルに所属していたジャマルをまともに評価する機会はなかったからだ。同じ目にあったのがエディ・ハリスで、マイルズと同格のミュージシャンながら日本では泡沫シャルコマとしてまとめて扱われる始末。知らないならなら評価を保留すればいいのに「俺たちが聞いたことないくらいだから大した奴じゃないだろう」というSJ的なジャズ史観はもううんざりだ。
Ahmad Jamal/スパルタカス愛のテーマ
みんなの好きな(爆)スパルタカス愛のテーマ。日本でジャマルに与えられた「シャリコマなソウルフルピアニスト」というイメージからかけ離れた演奏。
Ahmad Jamal/Death & Resurrection
ニューソウルに通じるストリングスが泣かせるDeath & Resurrection こういう演奏を70年代のSJはシャリコマと呼んだ。
Ahmad Jamal/Pastures
Jamal Plays Jamalからもう一曲。このアルバムもあと30年くらいは国内盤が出ないんでしょうなぁ。。。
Ahmad Jamal/Dolphin Dance
ハンコックのDolphin Danceをカヴァー。モーダルな楽想も難なく弾きこなす。
Ahmad Jamal/Stolen Moments
オリバー・ネルソンの名曲Stolen Moments これ聴いてシャリコマなソウルフルピアニストっていうレッテルを貼ったジャズ喫茶の連中がいかに何も聞いて(ry
Ahmad Jamal/The Fantastic Vehicle
アルバム Heat Waveから このアルバムも待てど暮らせど再発されないねぇ
Ahmad Jamal/世界はゲットーだ!
超有名曲をやっているアルバムくらい出してもいい気がするのじゃが、レコ社のジャズ担当者は「世界はゲットーだ!」も「WAR」も知らない大学のジャズ研上がりのフュージョンしか知らないのにジャズファンを自称するつ(略
Ahmad Jamal/Children of the Night
あー、ショーターのじゃないっす スタイリスティックスのでござる。何度聞いてもいい曲だなぁ。
最後に
Ahmad Jamal/Manhattan Reflections
1971年のライブ盤から。ジャマルのスタイルを一言でいうと「暗い情念を静謐なタッチで封じた硬質さ」とでも言えようか。とにかく、今までジャマルについて大マスコミ経由で聞いていた情報があるとすればそれは全部間違い!すっぱり忘れてとにかく自分の耳で聞いたほうがいい。ジャズ喫茶史観、SJ史観、ジャズライフ史観と彼らが信奉した価値観は全部間違い!すべてそこからしか始まらないように思う。