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行く先不明のlinux blog

EeePC 1015PXから音を出す方法

EeePC 1015PXにはantiX linux coreを入れていた。これはこれで軽快高速で良かったが、なぜか音が出なかった。antiXには過去にも同様の経験があり、antiXと1015PXの相性と判断して別のOSを選択した。
チョイスしたのはPeppermintOSのxfce版。ここで決してGNOME版を選んではいけない。atom N570はサーバー用で4コア4スレという当時としては奢った仕様であっても現代のデスクトップ環境を走らせたら重くてとても動かない。軽快高速を享受するならxfceデスクトップ一択。
インストールにも一苦労があって、ライブ環境で起動しようとするとなぜかディスプレイドライバの起動で失敗してOSがハングしてしまうようで何度やってもうまく行かない。これは1015PXの「機嫌を損ねた」ということらしいので、ハングしないOS(たとえばantiX)を一度ライブ起動させると機嫌がなおる模様(真剣に書いています

インストール後に各種ブラウザをインストールしてYoutubeの再生を行ったところ、Chromiumでは音が鳴ったのにFirefoxでは鳴らないという症状が発生した。ミキサーを確認しても音量インジケーターは正常に作動しており音声が出力されないほうがおかしい状態。こうなるともうChromiumでも音が鳴らなくなる。「1015PX linux 音が出ない」で検索すると、瀕出の症状のようで、やはり「一度機嫌を損ねると」ミュートが入って音が出なくなる、という「1015PXの機嫌を損ねる」=「機嫌をなおす儀式を行わないといけない」ということらしい(繰り返しますが真剣な問題です

原因はalsactlで何かの理由でミュートが入ってしまうということらしく、alsactlを再起動することで解決できる。具体的にはターミナルから
$ sudo alsactl init
と打ち込んでやれば音が出るのだが、再起動すればまた「だんまり」状態に戻る。起動時に一度alsactlを初期化しなくてはならないらしい。検索してもあまり一般的なOSでの解決策が引っかからないので、一般的な「起動時に任意のスクリプトを実行する」方法を探したところ

ものすごく理解できないくらいめんどくさい手順

を、紹介されるので無視して
/etc/profile.d/ 以下にnanoを使ってalsactl.shというファイルを用意してそこに
sudo alsactl init
と記述して保存、再起動して解決した。alsactl.shというのはテキトーにつけた名前なので、名前は何でもいい。

手順だけ書くと
$ cd /etc/profile.d/
$ sudo nano alsactl.sh
ここでnanoが起動するので

#sound enable
sudo alsactl init

と記述して保存する(一行目の#以下は自分で何を書いているのかわかればいいので内容を適当に書く 書かなくても動くがきっと何を書いたのか忘れるので書く。
再起動して音が出るのを確認する。これで完了。

1015PXはブログ主が今から考えると理解できないくらい貧乏なときに2000円くらいで買ったPCなので愛着があって長く使っているマシン。液晶は割れたけど外部モニタに出せばまだまだ現役で使えるのでこれからも活用したい。

1015PXよいところ
 メモリが上限2GBだが、ビデオメモリがメインメモリと共用ではないためにきっちり2GB使える。HDD機のためスワップが始まったら動作はおしまいなのでこのきっちり使える数百MB分が神のように貴重。
 4コア4スレッド。サーバー用の石のため贅沢に非力なコアが4つもついている。重い作業をするとあっという間に全コア使い切るがそうでない作業の場合4スレッド走らせられることは意外に快適さを生む。
1015PX悪いところ
 32bitの石。今となっては64bitだったらもっと軽快なのになぁと思う。
 HDD機。antiXのように起動しても88MBしか使わないOSならHDDから起動しても起動完了までに大した時間はかからないが、PeppermintOSは起動だけで700MBくらい読み込まなければならない。これは単純に起動時間の差につながりストレスを感じるところ。アプリの起動もHDDをずっと読んでいるのでこのHDDが足を引っ張っているのは間違いない。
 USBが2.0止まり。はっきりとウィークポイント。ここが3.0なら高速なUSBメモリにOSをインストールすることでHDD起動によるデメリットを相殺できた。時代を考えると致し方ないがもったいない。


ちなみに、Peppermint OSの日本語入力手順はPC-FREEDOMさんのショート動画に詳しい。パクるのはネット仁義に反するので動画参照。
www.youtube.com

32bit版の場合、fcitx5-configtoolは存在しないないため、fcitx5-config-qtが代わりにインストールされるがこれで動くので気にしないこと。

ついしん この記事も1015PXで書いていますが軽快に書けてます。引っかかりとか一切ないです。一方でいかにFirefoxといえどタブ3枚がメモリ的に開ける限界っぽい(1.7GBくらい使っている)。4枚目開いても大丈夫な気はするけど怖い。これ以上はOS側のメモリを削るしかないのでantiXおすすめとしか。あと、ネットブックを外部モニタにつないで全画面で動画視聴するのは無理。そんなにVRAM積んでない。あくまでも小さな液晶画面で動画視聴できる程度の実力しかないことは心に留めたい。そういう環境なら720p行ける(1080pは無理)