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行く先不明のlinux blog

ばくわら 番外編 リリウム あとがき

あとがき


おかげさまで脱稿しました。こんな雑な殴り書きでも脱稿できると嬉しいです。とにかく書いている間は早く先を書きたいという気持ちが充満していて楽しかったです。あちこちの矛盾や、不要で饒舌な部分とかは直せば消えますが、その予定はありません。ほとんど誰も読んでいない原稿だと思いますが、blogなのであとで自分が読み返せれば良い気持ちで載せたので、その点に不満はありませんが、なかなかうまく芝居の書けたところもあるので、ひまひまに読んでもらえると嬉しいかなとは思います。ただ、ばくわらプリンセス☆Rina!を先に読んでないと設定が全くわかんないので、そこは残念なところかなとは思います。チケが取れなくてスマ武道館までは暇なので、ぼちぼち何か書いていきたいと思います。呼んでない人にはなにがなんだかわからないので、このあとがきも「続きを読む」形式での掲載になります。

コンセプトはリリウム+スマイルファンタジー+ばくわら。リリウムを見てソフィ・アンダーソンを演じる工藤遥くんがあまりにゲスく、中居くんを思わせるチャラさだったので、彼をラスボスに置いて、ばくわらプリンセス☆Rina!のサブキャラクターであるリホ・サヤシがファルスと最後に戦うということだけを考えて物語を組み立て始めた。これは、最初に掲載した時の冒頭に書いた通り。これに加えて、噂に聞こえてきたスマイルファンタジーもぶっこんでしまえ、と欲張ったために、上演に3時間くらい掛かりそうな分量になってしまった。ミュージカルにしたらきっと5時間弱位かかるんじゃないだろうか。今考えれば、無謀なコンセプトだった。

タイトルも当初の

「舞台版 ばくわらプリンセス☆Rina!番外編 スマイルファンタジー Forget me not~忘れな草の物語」

から

「ミュージカル ばくわらプリンセス☆Rina!番外編 リリウム~少女純愛歌劇~」

に変わった。

タイトルで示される「忘れな草」はアヤカのことであり、リホに「どうして私のことを忘れてしまったの?」と訴えるヒロイン役(主役)として設定されていた。ファルスはすべての悲劇の張本人であり「狂気の庭師」と呼称。閉鎖されたサナトリウムで騙して閉じ込めた少女たちを狂気によって思いのままにするという黒い役どころである。途中までは善人の顔をしているが、終盤黒い素顔を表し、スタートアップしたリホとの能力戦になる。最初期ではファルスは逃亡し、リホと田村は死んでいったクランの仲間たちのために彼を永久に追い続けることを誓う、と言う結末だった。これは、直前にでっち上げた「2時間半版リリウム」のラストの流用。2時間半版リリウムでは最後、リリーだけではなく、スノウ、マリーゴールドも生き残る。死期の迫ったスノウと永遠に二人で暮らすというリリー、ファルスを永遠に追いこの償いを必ずさせると誓うマリーゴールドの別れから「少女純潔」のリリーソロ(リリーからマリーゴールドの永遠の追跡へのエールになっている)で幕という内容。これをラストに持っていくというのが基本プロットで、リホとともにクランに迷いこむのが劇団田村なのはこのためである。準備稿になった時点でファルスはリホに倒されるが、ラスト、窓を叩いてあらわれる幻想的なエピローグにつながっていく。

決定稿(発表稿)はリホ/リリーと、彼女を救おうとするファルス/ソフィの純愛が軸になっていく。取り戻した記憶から自らの犯した罪の意味にはじめて向かい合い、残り少ない命を削ってまでクランの仲間たちのために献身的に尽そうとするリホ/リリー。愛する者の命が失われようとする時、一度は捨てたはずの「永遠の命」の可能性に縋らざるを得ないファルス、チェリー。人体実験の犠牲者であり未来を奪われファルスとリリーを憎むアヤカ。アヤカから忘れ去られた存在となったカノン、自殺したマリーゴールド、恋人を失い悲嘆にくれるシルベチカ、シルベチカの優しい彼氏キャメリア。。。まざまな人間模様が穏やかに時の流れるクランの日常の中で展開されていくという内容。前半の残酷ないじめ、リホとファルスの距離が縮まっていく夜のシーン、現実である「外部からの声」、そして「自分が想像もしていなかった自分の本当」を突きつけられて錯乱してしまうリホ。リホは、自分の人格が狂ったリリーの作り上げた架空の人格である可能性を捨てきれなくなり、以後、外の世界の事は何も言わなくなってしまう。ファルスを好きという自分の気持だけを信じ、クランの生徒としての人生を歩み出すリホ。それでも自分は洗脳されているのではないかという疑念を消すことが出来ず、病魔の蝕みとともに弱っていき命の火が消えていく。献身だけでは足りず、ついに、罪を重ねることを決意するファルス。後半はこの二人の純愛を軸に物語が進んでいく。アヤカがもたらす破局、リホの死と復活、現実への復帰を経て、最後はファルスからリホ(リリーではなく)へのプロポーズで幕となる。エピローグに不必要な尺をとっているが、スマイルファンタジーの部分をまとめなければならないため。そこをざっくり切るならアヤカが現れてユウカちゃんなんでしょと言うシーンは不要だ。せっかく準備稿からのアイデアなので残したが、書いていても、その後のリホがファルスにどうしてもきちんとプロポーズさせたくて奮戦する芝居(一方でファルスは照れなのか、はぐらかして帰りたい)の方が書いていて100倍楽しかった。