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行く先不明のパソコンblog

後悔

リホが帰ってきたマリーゴールドの首をついに噛みに行く芝居を入れるべきだった。。。入れるとまた後半の展開は変わるんだろうけど。

噛むのに失敗して泣き喚いちゃう「病んでいく」リホを痛々しく描くと、恐らく、チェリーが「ここが私の地獄か」とつぶやく芝居は入らなかったろうなぁ。。。

一方で、紫蘭がファルスに「監督生がイニシアチブのダブーを犯そうとするなど前代未聞だな」「これはぜひともお館様にご報告せねばならぬ」と厭味ったらしく言う芝居は入れられたなあ。。。それでリホがファルスに「辞表」を書いて「これをお館様に」と渡す芝居につながる。なんか展開が変わっちゃうからこれはなくてよかったかも。


こんな感じの芝居

マリーゴールドが部屋に戻ると何故かリホが合鍵を使って(監督生権限を使った)部屋の中に入り込んでいる。出て行ってほしいというマリーゴールド。巡回中に貧血を起こして休んでいただけ、すぐに出て行くわというりホ。だが隙を見て首筋めがけて襲いかかる。マリーゴールド、間一髪避ける。距離を開けて向かい合う2人。凍ったように無表情なリホ。マリーゴールドの引きつった顔。

マリーゴールド、首筋をおさえて「あなた、今私を噛もうとした。。。!」

リホ、ぞっとするほど薄く笑って「欲しいのはイニシアチブ。あなたのイニシアチブを取ったら、本当のことを喋らせることができると思ったから。それ以外の目的では使わない。約束する。だから」「噛ませて」

「あなたおかしい」「自分が何を言ってるかわかってるの!?」

「わかってるよめいめい」「私、ずっとめいめいのこと噛みたかったんだ」「今までこの気持、ウルで抑えてきたけど」「この一週間、飲んでないの」「ウル」「だって、薬を飲んだら、決心が鈍ると思ったから」

ドアノブをガチャガチャと回す音がする。同時にドンドンと叩く音「ここを開けるんだ!マリーゴールド!リリーがいるんだろ?」「マリーゴールド!開けてくれ!」ファルスだ。

リホ「そのドアは開かないわ」「クランで一番頑丈な鍵が付いているの」「内側からかけられる」「鍵は私が持ってる」「だから、あなたも外へは出られない」

マリーゴールド、ドアに向かって叫ぶ「助けて!」「早く!」「助けて!」

リホ「めいめいがいけないんだよ」「私の事、無視するから」「知らないなんていうから」「監督生権限で、あなたの部屋をここに割り当てたの」「本当のことを教えてもらうまで」「私、あなたを逃さない」

マリーゴールドキチガイを見る目で「狂ってる。。。」「あなた、どうかしてる!」「私はあなたなんか見たこともないわ!」「人違いよ!」「なぜそれがわからないの!?」

「めいめい」「のどが渇くんだ」「私の渇きを致して」「お願い」「もう、ファルスにだって邪魔はさせない」「だって、前にも一度噛もうとしたんだよ」「覚えてるでしょめいめい」「覚えてるでしょ?」「ファルスに邪魔された」「もう、二度と失敗しない」「あなたが死んだら、責任は取るわ」「だから思う存分、飲ませて」「私、あなたの血がどうしても」「もう我慢できないんだよ!」

「(首を振る)人違いよ。私はその人じゃない!」「やめて」「お願いよりリー!」

「リホだよ」「リホって言って」「めいめい」「リホだよ」

ドアをブチ破って強引に入ってくるファルス「やめろ!」そのままリホの腕を強引につかむ

「邪 魔 す る な!」 リホ、信じられないような力でファルスの首を片手で持ち上げるとそのまま放り投げる。壁にたたきつけられるファルス。マリーゴールドの悲鳴

このあと一気に噛みに行こうとするリホを羽交い絞めするファルス、獣のような叫び声とともに振りほどくリホ、イニシアチブを使うファルス、正気に返って呆然とするリホ、騒ぎを聞きつけてやってくるシルベチカと紫蘭紫蘭に詰問され泣きだしてしまうリホ、これがこの子の「繭期のこじらせ方」なんだ、許してやってくれないかと説明するファルス、前代未聞だなと皮肉る紫蘭、という流れになっていく。


自殺という形で親友を喪った後悔が、戻ってきたマリーゴールドのイニシアチブを取って、もう二度と自分から離れていかないようにしたいという妄執につながっているのだと思うというファルス。リホの人格がフィードバックしているのかもしれないとも。チェリーは何も言わない。「帰ってきた」マリーゴールドの正体に気づき始めるシルベチカ。「でもチェリーさん、こんなことをしても、彼をあなたに振り向かせることは出来ないんじゃないでしょうか」

チェリーはリリーにリホに戻ってもらい、クランから人間の世界に戻って欲しいんだと思う。親友であることには変わりない。だが、邪魔になってしまったんだ。

芝居としては部屋に入ってくるのはシルベチカとキャメリアで、ファルスは遅れて紫蘭とやってくるという流れでもいいかも知れない。壁にたたきつけられるキャメリア、シルベチカを噛んでイニシアチブを奪いマリーゴールドを抑えつえるよう命じることを考えるリホ、必死に「自分を見失っている」「心の中の黒いものに負けないで」「あなたはそんな弱い人じゃないはずです」と呼びかけるシルベチカ(いい子!)という芝居が入って、間一髪、ファルスがイニシアチブでリホを止めるという流れ。


シルベチカは他人の心理の「裏」が見えてしまうタイプ。誠実だけがとりえのキャメリアを愛したのも「言動に裏表がない」「一緒にいてストレスを感じない」「心地良い」からじゃないかと思う。ファルスの「嘘」に協力したのも、ファルスの嘘の裏側にあるリリーへの純愛を見ぬいたからだと思う。