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NEXT LEVEL/浜崎あゆみ(avex)

NEXT LEVEL【初回限定生産】(2CD+DVD)(ジャケットA)

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非常に変わった構成のアルバム。普通、アルバムというのは前半に一般受けのするチューンを入れて、後半になると「こんなこともできるんだぞ」みたいな構成になってることが一般的だが、このアルバムは真逆の構成になっている。つまり、頭から半分ぐらいまでは「所謂浜崎あゆみ」路線を捨てた挑戦的なエレクトロ系ロックチューン(デジロックではない)を主としてCMJKアレンジによって並べ、途中から既存「浜崎あゆみ色」の強いナンバーが並ぶ。


女王浜崎あゆみが、聞いた瞬間にPerfumeのロック系の曲(たとえばGAMEとかedgeとか)を彷彿とさせるエレクトロな方向性を模索した理由は今となってはよくわからないが、同時期の安室奈美恵宇多田ヒカルとは明らかに向いている方向性が異なることには注目せべきだと思う。彼女たちはうまく洋楽の主流なスタイルを取り入れてそれを換骨奪胎することに長けるが、浜崎あゆみはその方向をよしとしていない(少なくともこのアルバムからはそう感じる)


浜崎あゆみの売上は年を追うごとに降下中だが、それに対する陣営の模索が「NEXT LEVEL」というタイトルに象徴されるこのアルバムであったとするなら、後半さらに目玉が飛び出るくらいの噛み付くようなトラックが欲しかったところ。そのあたりにもどかしさを感じる一方、殆ど誰もやらなかった「Perfumeみたいな音」の断片がこんなところで聞こえるというのは面白い傾向だと思った。少なくとも宇多田も安室もついでに倖田來未もそんなことはやらなかった。それだけでも価値のある一枚。



おすすめ度。。。☆☆(ザ・中途半端。前半か後半か、どちらかに特化したほうが良かった気がする。ただ「浜崎あゆみ」とその名を聞いただけで連想できるヘタレなJ-ROCK伴奏がない分このアルバムは普通に聞ける。そういうのはA BESTでみんなさんざ聞いてるからいらねーわけよ。そういう事を「わかってる」だけこのアルバムのプロヂュースはおかしな方向を向いていないと思う。時々500円コーナーに落ちてるので面白半分でもいいから聞きたいという人に)