- アーティスト: 安室奈美恵
- 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: CD
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不思議なシングルである。安室奈美恵、とにかく歌が上手い。曲そのものはシンフォニックサウンドとしか形容できないほど凝り凝りに凝った構成が複雑に入り組んだ気合みなぎる凄絶な物。
が、呆れるくらいセンスがダサいのである。これだけ金をかけて曲を作っておいて「はばかることなくLet's get WILD」なんてフレーズをバカの一つ覚えみたいにぶち込むかふつー。これだけかっこいいダンストラックにいきなりボレロもどきみたいな寒いだけのダサいリズム入れ込むかふつー。
発想が昭和30年代。たしかに昭和30年代ならポップスの中にくらしっくみたいなフレーズが鳴り出すとみんな驚いたかもしれない。が、そういうのはビートルズが一般化したために(最初にという始めたわけではなくて売れまくったが故に手法そのものが大衆化したというと言う意味)70年代以降やったが最後「ダサい」「寒い」と反射的に忌避されるだけのイロモノになった。そういう事をやったらおしまいだということは、まぁ、常識的に音楽を聞いている人間なら誰でも知っているし、だからやる奴がいると「笑われる」わけだ。決して一回りまわって新しくなるなんてことは未来永劫無い。だって、ネタの割れたびっくり箱だもん。もう誰も驚かないよ。
そういうナンセンスな音がこのすごいトラックで鳴るんである。訳が分かんねぇ。プロデューサ-団塊世代じゃねーのか?
おすすめ度。。。☆☆☆☆☆(プロデューサーの不手際には目をつぶる。そうすれば、これテラハイクオリティなシンフォニックポップスである。トラックだけを聞くならDr,がおすすめ。しかし構成の複雑さ、歌モノとしての出来はWILDが圧勝。しかし、このヒト、ここまで孤高な存在になってどうすんのかなぁ。。。)