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行く先不明のパソコンblog

リトミカ・オスティナータ

玉木宏樹センセイは自分の純正律のお師匠様。まぁいわゆる純正律研究会のネット会員という奴だった(自然退会)

その玉木先生がいまさらリトミカを聞いて驚いて執拗に聞き返しているらしい。。。玉木宏樹といえば日本のプログレ黎明期の代表的作家なんで変拍子ポリリズムの嵐であるこの曲を聴けばハマルに決まってるとは思うんですけど、聞いたことなかったというのは意外。。。

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まぁ、非常に評判の悪いナクソス盤。この曲の決定的名演は池袋でやった井上道義指揮の奴(「伊福部昭の協奏4題」)だと思うんですが。井上盤は長い間世に出なかったのだけどこれには理由があって、コンサートの1週間前に転んで鎖骨を折ったために当日左手が上がらなかったということで、全奏のところで両手を挙げてどーんと盛り上げたつもりが、右手しか上がっていないので打楽器だけがどーんと盛り上がるという「結果的に異常にバーバリスティック」な演奏になってしまったため「本人の意向で」封印されていたんだとか。

このときの演奏では「ラウダ・コンチェルタータ」も傑出した演奏でこの2曲を聴くなら井上盤を探し出して聞くべしと強く思うところ。

ナクソス盤の演奏はまったりしすぎる上に、ラスト、11拍子と13拍子の複合変拍子によるポリリズムという気の狂ったような展開に突入する終結部がぐちゃぐちゃで聞くに堪えん。もっとも、このパートが成功した演奏って聴いたことないわけじゃが。

「ラウダ」のラストも同じようにポリリズミックな展開を示しながら「譜割の大きな全奏による主題再現部」「異様に高い音で執拗に同じ音形を反復するバイオリン部」「フリーリズムで叩き続けるマリンバのソロ(無論インプロ)」が同時に鳴るという怒涛の展開。ただしこれも成功している演奏は少ないので、上記井上盤をおすすめしたい。