ダレがどお聞いても佐伯さん時代のセラミュの劇中曲にしか聞こえない「無限の愛」 このタイトル、今ひとつセンスを感じない。ふつー「◯◯の愛」つーたら「至上の愛」でしょう。
夏菜子のリードボーカルのバックに「あ・らぶ・さぷりーむ」とお経のように唱える4人(特に心がどこかに出ちゃってる棒読みのももか)をイメージせよ
前山田楽曲は構造命な部分があって4分の曲には4分の構成をきちんと作って譜面を書いてくる。これはポリリズムくらいまでのystkと同じで、単純なJ-POP構造の1分半しか正味がないシロモノを2.5回演奏するだけという作品は極めて少ない。それをこんな風にぶった切るんだからまぁ、聞いた印象は「なんだかわからないうちに終わった」だろうけど、SSAできいたフルテイクはきちんとしたマ-チングリズム主体のシンフォニック調アニソンになっていました。
タイアップということを度外視してこの曲調を読み解くと、これは前山田版「戦うももいろクローバーZ」なのかなと感じました。Z伝説のNGタイトルが「Z伝説~終わりなき戦い」だったように、あるいはドイツのインタビューでも「誰と戦うのですか?」と問われたように、或いは高城れに率いるグレートクローバーZが実際にプロレス会場の場外で戦ったように、Zになってからのももクロは「いつかかどこかで戦う集団であることと向かい合わなければならない」運命を背負っていたように感じていた。負けず嫌いの平和主義者という一風変わった個性を持つ百田夏菜子のポリシーからか「戦うとかそういうことはどうでもいいんで」というスタンスを貫くももクロに「もし戦わば」というイメージをアニソンというオブラートに包んで、ついに表面に押し出した作品がこの「無限の愛」なのではないかと感じた。それくらいこの曲はここまでのも贈ろ曲と一線を画すほど好戦的かつ悲壮感溢れる曲と思う。しかし、前山田、世代なのか、こういう曲想で「戦うももクロZ」を表現したか。。。オレだったら8ビートの高速ボッサだな(どうでもいい)
シンフォニックメタルとかシンフォニックプログレとか言われているけど、ただのアニソンだと思う。シンフォニックではあるけれども。プログレの変拍子ってのはもっとスットコドッコイでないと。。。