Perfumeユニバーサル移籍第一弾。
- アーティスト: Perfume
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2012/04/11
- メディア: CD
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ユニバーサルはデッカとMCAが合併し、これにポリグラムが加わった世界最強のレコード会社である。ちなみに大阪のユニバーサル・スタジオはNBCユニバーサル傘下の娯楽部門。そっちのレコード会社はジェネオン・ユニバーサル、つまりパイオニアLDCである。大元はどちらもMCAだったが、映画会社のほうがNBC(テレビ局のNBCである)に売られたのである。ややこしい。
個別の曲がどうこういう以前にこのCD、高域がシャキッとしていない。まるでystkがマスタリングしていないみたいである。かつてMEGのプロデュースをystkがやっていた時、マスタリングはystkの担当ではなかったので、今回もある程度の意向が会社から降りてきているのかも知れない。とにかく抜けの悪い音で驚いてしまった。
M1 SoLはJ-POPそのものの主旋律を持ったCM曲。トラックはきちっと作ってあるためM3のインストがおすすめ。M2 コミュニケーションはケータイのCM曲コンペに負けたような歌詞が特徴的な曲。構造としては同じリズムが延々と繰返される過程で、コードが変容し重ねが厚くなったり薄くなったりするという実験劇場ystkシリーズの1曲。非常に聴き応えがあるが、主旋律自体はFake Itと左程変わらないのが残念。
次作「ポイント」がドラムン系という非常に興味深いトラックのため早く「ポイント」を聞きたい所ではあるが、しかし、このJ-POP全開の主旋律、なんとかならなかったのか。
おすすめ度。。。☆☆(煮ても焼いても食えない主旋律、ヌケの悪いマスタリングなどメジャーの悪いところが全部出た感じ。次回作に期待したいが、この作品はちょっと。。。)