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hellcat/黒木メイサ

hellcat 【初回生産限定盤】

hellcat 【初回生産限定盤】

黒木メイサの第一弾アルバム。アルバムと言っても8曲入りのため実質ミニアルバム。続くAttitudeはEP扱いのミニアルバムだったのでソニーサイドにリリースについての何らかの思惑があったものと思われ。

内容はソニーavex風歌姫路線といった感じの和製R&B歌謡。曲数が少ないということもあってか「リリース候補曲集」を聞かされている感じ。サウンドはタイトでかつエレクトロ志向。非常にパーカッシブなビートが全体に鳴っており強く印象に残る。ほぼ全曲がマイナーチューンという異常な構成ながら、シングル「SHOCK -運命-」に収録されたBad Girlのオリジナルテイクが聞ける(こっちのほうが出来がいい)など聞きどころも少なくない。それでもいまさらこんなavex風のサウンドで本当にいいのか?という疑問を払拭するような内容ではなく、やはり「歌手でない人が面白半分に他人のスタイルを借りてアルバムを作ってみました」というところで止まっているアルバムだと思う。

実際には、黒木メイサのサウンドはここから始って徐々に「avexの模倣」から外れて行く(それは大衆性を喪失していくということでもあるのだが)方向に向かっており、その立脚点として押さえておくべきアルバムであると思う。


おすすめ度。。。☆☆(普通に聞いていられるアルバム。斬新さとかは一切ないが聞いていて悲しくなるような安っぽさはない。そこがSONYavexの「違い」なのだろう。しかし、暗い曲ばっかりでビックリするアルバムw)