メモメモ。
(東宝マーク)
テロップ「特報」
(教室。ぼんやりと空いた席を眺めているあかり。チャンの席だったはずの机)
あかり「チャンがいなくなって」「半年が過ぎた」「チャンの席は」「まだぽっかり開いたままだ」
(タイトル「劇場版 ばくわらプリセンス☆Rina! Pavane 君のあとに 予告編」 映倫)
愛佳「なんやタケ」「最近、任務の成績」「落ちとるな」
あかり「すみません」
愛佳「余計なこと考えとるんか」「よしとき」「ほんまに」「死ぬで?」
テロップ「突然の転校生」「運命の」「交錯」
あかり(独白)「彼女は突きつけてくる」「私たちの」「いや」「わたしの」「罪を」
佳林「みやもと」「かりんです」
あかり(独白)「神様。これって」「少しばかり」「残酷すぎやしませんか?」
(佳林とあかり)
佳林「そのタマゴっていうのをもらったら」「私でも変身できるのかな?」
あかり「君は無理だ」「君は違う」「君は彼女じゃない」
(回想。チャンの笑顔)
佳林「(憮然として)なんなのアイツ!」
田村「まぁ、勘弁してやってくださいよ」「一番つらいのはタケウチさんなんですから」
(ミーティングルーム。プリンセスたちの写真が並ぶテーブル)
愛佳「かつたは、なかなかいい成績なんですよ」「これが」
中澤「タマゴを拾っただけ?本当に?」「彼女、正式な訓練を受けていないの?」
早貴「それで、しばらくの間、Berryz工房を押さえていたんですから」「価値は高いです」
吉澤「訓練は、受けさせるべきでしょうね」「タマゴを持つ以上、万が一のこともある」
テロップ「白昼の誘拐劇」「ばくわらチーム出動」
愛佳(声)「被害者は、みやもとかりん」「知っとるか?」「財閥のご令嬢や」
田村「犯人は?」「どうして誘拐がUTEの管轄になるんですか?」
かな「敵も超人ってこと?」
(警官隊に囲まれているあやか。だが、地面から次々に仏像がせり上がってくる。不敵に笑うあやか)
田村「え?」「仏像!?」
かな「あの人」「召喚系なんか!」
(必殺技を放つまろ)
まろ「シンデレラ・レボリューション!」
あかり「あの技は。。。!」「でも」「そんなバカな!」
テロップ「UTE非公然部隊」「マロテスク」
(局長室。中澤、吉澤、そして次長の飯田)
中澤「マロテスクなんて」「聞いたこともない」「それに、リトルプリンセスは全滅しています」「他人の空似では?」
吉澤「そうですか。。。」「公式には?」
飯田「吉澤!」「戻ってきて早々、余計なことに首突っ込まなくていいいのよ!」
(冷たいコンクリートの壁。その前に立つあやか、まろ、あかり)
あかり「田村に会ってやってください」
まろ「アンタにあたしのなにがわかるっていうの?」
あやか「私たちは死人なの」「死んだ人間が」「生きている人間に会いにはいけない」
(佳林の手を引くりな、トラックの運転席の田村。荷台から手を伸ばすかな。りな、佳林を載せて自分も乗り込む。追手に向け発砲するあかり。追っ手からも銃弾が飛んでくる。銃撃戦)
田村「いいですか?出しますよ!」
かな「タケがまだや!」
りな「(叫ぶ)タケ!」「タケ!」
あかり「(撃ちながら)先に行って!」
あやか「かのんちゃん」「わかってるよね?」
まろ「。。。」「わかってる」「助けたりは、しない」
あかり「(何かを言いかけて)」
(手を伸ばすりな。とりわけ大きな銃声。目の前で、走りだしたトラックから転げ落ちていくあかり。路面に叩きつけられ、そのまま転がるマリのようにはね、やがて小さくなり、動かなくなる。銃弾が飛んでくる)
テロップ「ばくわらチーム」「最大の危機」
(うずくまったまま動かないりな。それを前に本部と連絡中のかな、田村。手に拳銃)
愛佳(声)「タケウチはどうした?」
かな「おらんように、なりました。。。(沈黙)」
愛佳(声)「そうか。。。そら、仕方ないな。。。」「タマゴはどうや?無傷か?」
田村「イケルと思います」「正常です」
(UTE本部。オペレーション席の愛佳)
愛佳「タマゴ、あの佳林って子に渡しますよ?」「いいですか?」「いい加減はっきりしてください!」
吉澤「5分待たせろ!」
(対峙する舞美と吉澤)
舞美「私は反対です」「これ以上超人計画の犠牲者を産んでどうするんですか」
吉澤「君は」「超人がこの世界から一人もいなくなることが理想だといったな」「それで?」
愛佳「あかん」「親分と矢島さんがもつれた」「もうええ」「タマゴ、渡しい」「うちが全部責任持つ」「新しいプリンセスの誕生や」「そやけどな、かつた、戦えるんか?」
(うずくまっているりな。回想)
りな「タケ!」「帰りさ」
あかり「ゴメン」「そんな気分じゃない」
りな「…ゴメン」
(校門の前。一人残されるりな)
テロップ「ふたりの距離」「すぐ隣りにいたのに」「どうしてこんなに心が遠かったんだろう」
りな「わたしたち」「なんか」「もう」「ダメみたい」
梨華「簡単に」「あきらめるんだ」「自分のほうから」「諦めちゃうんだ?」
舞美「そんなに」「似てるんだ。。。」
早貴「あかりちゃん」「辛いでしょうね」
愛佳「自分の責任で死なせたと思ってる」「同じ顔の人間が」「眼の前に現れるなんて」「そらきっついやろ」りな「(無言)」
テロップ「世界を救うより」「君を」「助けたかったのに」「どうして」
りな「(絶叫)ばくわらプリンセスパワー!」
(光の柱が天空に伸びそれが周囲のあらゆるものを飲み込んでいく)
あやか「まずいね」「このままじゃまずい」
まろ「本部応答せよ。こちらマロテスク。最優先通信」「緊急事態、繰り返す、緊急事態」
テロップ「エッグシステム」「暴走」
舞美「わたしたちは、怪物を生み出すために戦ってるんじゃない!」
吉澤「福田か?」「久しぶり」「何年ぶりかな」「まあいい」「差し当たっては、彼女を止めて欲しい」
まろ(声)「不可能な場合は?」「吉澤さん、不可能な場合は?」
(タイトル「劇場版 ばくわらプリセンス☆Rina! Pavane 君のあとに 予告編」 映倫)
(ボロボロの田村たちの前に、愛佳)
愛佳「ウチはな、見殺しって言葉が1番嫌いなんで」「かつたな」「どんな手を使っても、助けるから」「その代わり、お前ら覚悟決めい」「超人はな、誰かの幸せのために戦うもんや」「自分のやない」「超人になんてなったら、幸せなんかになれん」「それで、ええか?」
テロップ「2/28 ええか?のロードショー!」
テロップ「お得な前売りマロテスク鑑賞券(2種)当劇場窓口にて好評発売中!」
宮本佳林は二役。考えてみるとこのアイデア、1990年代に一度ネタ出ししたやつのリメイクになってるわ。。。書き手が成長しないのか、はたまた、ネタがないのか。。。ここから、物語は終局へ。