メモメモ。R-15指定。良い子は読んじゃダメ。
(東宝マーク)
テロップ「特報」
さゆ「かつたりなさんが」「危篤です」
田村「(呆然と)」
(病室。酸素吸入マスクを着けられたりな。全身にチューブが繋がれている。慌ただしく振る舞う医師、看護婦。その前に銃を構えたUTE要員が立ち並ぶ)
さゆ「本当は私の口から言うべき言葉ではないかもしれないけど」「超人機構は、たけうちあかりが降伏すれば、かつたりなとただちに面会させる事は可能だ、と言っています」
田村「卑怯ですね」「卑怯すぎますよ!」
さゆ「ごめんなさい」「力になれなくて。。。」「本当に」「ごめんね」
(タイトル「劇場版 ばくわらプリセンス☆Rina! Pathetique 予告編」 映倫)
佐紀「おそらく、病院へ進入するルートとしてはこの3本よ」「他は通常のUTE要員で容易に発見できる」「マロテスクにこれ以外を正面突破できるほどの戦力があるとは考えにくい」
雅「キャプテンがAルート、自分がB、桃子がCで行こう」「千奈美と熊井ちゃんは病室前に」
友理奈「考えてみれば不思議だね」「あかりちゃんは、最初、私たちの核ミサイル発射を止めに来たのに」「今は、私たちが止める側になった」
梨沙子「手加減はしなくて、いいのかな?」
千奈美「ねぇ、話し合おうよ」「話しあえば」
茉麻「本部はなんだって言ってんの?」
桃子「降伏か死か」「それだけ選ばせろって」「幸福の可視化っていうのは、洒落てるじゃない?」
茉麻「は?」
(アパート。田村、部屋のドアの前に立つ。鍵を差し込もうとして、中の様子に気づく)
まろ「お、どうした?」
田村「今、取り込んでるんです」「福田さんも」「ご遠慮願います」
(アパートの表に座り込んでいる田村。やってきたまろ、あやか)
まろ「(察して)あ、そっか。。。」「じゃあ、ご飯でも食べ行く?」「うなぎ」「品川のうな若」
田村「おごりで」「いいですか?」
あやか「毎晩なの?」
田村「昼間っからですよ」「へたすると半日潰しても、まだやってる」「イカれちゃってますね、タケウチさんは」「コッチは独り身だっていうのに!」
(アパート。行為のあと。疲れきって眠っているあかり。みずきはいない)
聖「私の、力なんです」
あやか「あなた」「共感治癒能力者なの。。。?」「それって生まれつき?」
聖「肌と肌」「身体を合わせることで」「相手の感情を直に流しこむことができます」
まろ「それで」「タケ坊はどうなの」
聖「悲しみです」「みずきの中に」「悲しみだけを注いでくる」
田村「でも、それじゃ」「そんなことを何度も続けていたら」「自分のほうが壊れてしまいませんか」
聖「わかってるんです」「みずきで受け止めきれるほど」「浅い悲しみじゃないこと」「でも」「みずき、壊されてもいいんです」「そんなきれいな子じゃない」「はじめから」
あやか「でもさ」「そうやって」「心をつないでいるんだから」「わかるよね」「タケちゃんが」「誰を好きなのか」
聖「それで、いいんです」「みずき、誰からも愛される資格なんかないし」
まろ「いいわけないよ」「いいわけないじゃん!」「そこまでしてるんだから」「振り向かせようよ」「いいわけないじゃん。。。」
(堤防の上で遠くを眺めているあかり。その背中を見つめるみずき)
田村「新システム全体が」「タマゴとその所有者をつないでいる?」
吉澤(声)「おそらく」「しかし」「ニジュッキにはハンプティ・ダンプティがいるんだろ?」「どうする?」
あかり「確かにキソラを先に倒せば」「タマゴを割られることはなくなるんだろうけど」「でも、出来る限り誰も傷つけたくないんだ」
田村「理想論ですよ」「もういい加減、傷つけている」「タケウチさんが気づいていないだけだ」
聖「(曇る表情)」
あやか「試作機のタマゴは割られなかったんだね」「そのキソラっていう娘に」
聖「はい」「アミュレットのタマゴは大丈夫でした」
瑠々「なぜ攻撃させてくれないんですか!」「今度こそ」「必ずヤツを倒します!」「たけうちあかりを!」
梨沙「マロテスクはUTEの非公然部隊」「あそこに逃げ込まれている限り手出しできない」「問題のふくむらみずきはワンフォーメンバー」「彼女に手を出せばワンフォーが守ってくる」
央菜「分断しちゃえば?」「ふくむらみずきをひとりぼっちにしちゃえば」「誰も守ってくれなくなるよ?」
(その会話を盗聴している愛香、可恋)
テロップ「仙台」「超人研究施設」「目標」「新システム端末」
(派手に機関銃を撃ちながら進出していくあかりたち。UTE要員が反撃してくる)
あやか「ニジュッキは?」
まろ「まだ見てない」「不意打ちで、タマゴを割る気だろうね」
田村「いいですか?」「タケウチさん一人ではシステムにアクセス出来ない」「ふくむらさんがデータを受け止めて、タケウチさんに流すんです」「できますか?」
聖「みずき、自分の側から感情を流し込んだことがないから」「わからないよ」「できないかも」
あかり「(みずきの手を握って)大丈夫、みずきちゃんなら」「できるよ」
田村「(吐き捨てるように)だから、そういうところが残酷なんだ!」
(通路の先、ホールのような吹き抜けに突き当たるあかりたち。待ち受けるニジュッキ)
あやか「まず、全力でハンプティ・ダンプティを倒す」「手筈通り」「みずきちゃん、行けるね?」
聖「はい!」
まろ「田村はホールを突っ切ってデータセンターに直行」「アクセスの準備」
あかり「わたしは?」
田村「のんきですね」「敵の目標はたけうちさん、あなたなんですから」「生きてデータセンターに来てくれたら」「大成功ですよ」「それ以外は」「考えないでください」「誰が死んでも」「あなただけは生きてもらわないと」
テロップ「7対5」
テロップ「マロテスクプリンセス」「まろ」
テロップ「アルカイックプリンセス」「あやか」
テロップ「アクトレスプリンセス」「めいみ」
テロップ「ファイヤーボールプリンセス」「あかり」
テロップ「そして」「アミュレットハート」「みずき」
(みずき対キソラ)
聖「残念だけど」「わたしのたまごは、壊れない!」
(あかり対ダンバラン)
あかり「どいて」「傷つけたくないんだ」
瑠々「できるものなら、やってみろ!」「かすり傷ひとつつけさせないで」「お前を」「倒す!」
(あやか対ヤマッキ)
央菜「おねえちゃん!」
あやか「なるほど」「あなたが指揮官なのね」「じゃあ、あなたを倒せばいいんだ」
梨沙「簡単には、やられませんよ」
(まろ対アカネチン、フナッキ)
朱音「アカネ・ファイヤー!」
結「なき汁プッシャー!」
まろ「ちょっと!どうしてわたしにだけ2人ががりなの!?」「てか、熱い!」「てか、なにコレ、床、溶けてるし!?」
(無人のデータセンター。警戒する田村。その背後に揺らめくユーメイの姿)
田村「(発砲する)え?突き抜ける!?」
夢衣「(半透明な姿)私に、武器は通じない」
(ホール。乱戦に陥っている)
梨沙「作戦変更よ」「瑠々」「ふくむらみずきを」「倒せ!」
瑠々「そうこなくっちゃ!」
(ダンバラン、ヒロヒロ、アカネチン、一斉にみずきを攻撃する)
あかり「みずきちゃん!」
聖「(悲鳴)」
まろ「フクちゃん」
あやか「しまった!」
希空「(笑って)」
(一斉に割れるタマゴ。戦闘服が解けていくあかり、だが気にせずみずきを助けに行く)
あかり「みずきちゃん!」
梨沙「その女」「助ける価値があるの?」「たけうちあかりさん」「なんでその女にあなたをイかせる力が身についたのか」「知ってる?」
聖「やめて!」
梨沙「そのうちあなたも気づくはず」「その女」「魔性のカラダ」「穢れた」「ケダモノが棲んでいる」
聖「(耳を覆って)お願いだからやめて!」「たけうちくんの前ではやめて!」「お願いだから」「やめて!」
(ホールの時計台、その頂点に立つ影!)
千奈美「毎度どうも~」
友理奈「毎度おなじみBerryzステーションがやってまいりました!」「さて、どうしましょう!」
テロップ「混戦必至」
タイトル「劇場版 ばくわらプリセンス☆Rina! Pathetique 予告編」
(データセンター。重傷を負った田村。その足元に倒れているユーメイ。まろ、田村の脈を取る)
田村「(荒い息)こいつ、遠隔能力者だった。畜生。。。調査不足だった。失敗した」
まろ「いいから、黙れ!」
あやか「これから」「システムにダイブしてもらいます」「できるね?」
聖「(怯えて)できません」「みずき、心の中を覗かれるのが」「怖いんです」「たけうちくんに」「知らたくない」「みずきの本当の姿」
田村「いまさらそんなこと言ったって」「他に方法なんて考えてないし」「知るか畜生!」「コッチは死にかけてんのに」「そこまで考えてられるかっ」「やれよ」「お前ら、やれ」「好きなだけやれ!」
まろ「田村。。。」
あやか「これから、徳永さんと熊井さんを助けに行く」「かのんちゃんは、どうする?」
まろ「(田村に自分の拳銃を握らせて)田村、最後の任務よ」「これで、2人を守ってちょうだい」「熊井さんが戦ってるのに」「私、脱出はできない」
田村「結局、損なめぐり合わせだ」
(端末の前。変身の解けた、あかり、みずき。手にダミーのタマゴを握っている)
あかり「みずきちゃん」「行くよ」「しっかり、握っていて」
聖「たけうちくん」「みずきのこと、離さないで」「これから何を見ても」「絶対に離さないで」「お願い」「離さないで」
(真っ暗な世界。漂うあかりの意識。かすかに声が聞こえる。耳を澄ますあかり)
あかり「誰?」
りな(声)「たけ。。。私だよ」「わたし、ずっとここにいたんだよ」「タケ、わたしね?」
(爆発。戦闘が拡大している研究所。アミュレットダイヤあやかの必殺技がダンバランの必殺技と衝突する。その向こう、友理奈と背中あわせて構えているアミュレットクローバーかのん。包囲するニジュッキメンバー!)
梨沙「勝った!」「これで、チェックメイトよ!」
あかり「今の声、確かに。。。」
(現実世界に帰還したあかり。握っていたはずのみずきの手は離れている。その傍ら、拳銃を手にした田村、目を閉じたまま、眠ったように動かない。横たわっているみずき。半開きの唇。見開いた目。だが、何の反応もない)
あかり「みずきちゃん。。。?」「みずきちゃん?」「みずきちゃん」「みずきちゃん、みずきちゃん!」「(大声で)みずきちゃん!」
テロップ「9/18 慟哭のロードショー!」
テロップ「お得な前売りアミュレット鑑賞券(全4種)当劇場窓口にて好評発売中!」
終局へ。どこまでもりなに近づこうとするあかり。彼との幸福を最初からあきらめているみずき。二人の姿に。苛立つ田村。ニジュッキとマロテスクの再戦、ついに助けにやってきた(?)Berryzステーション。しかし、主人公が2作続けて寝たきりというのはどうしたことかw みずきの「癒やし」能力は、別にイヤラシイことじゃないのよ!タケウチくんの傷ついた心をカラダで受け止めて(ry