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行く先不明のlinux blog

セットリスト

っていうか、当初タイトルがつけられていた「1234567891011」の内容に沿ったセットリストにならなかったこと(これは西脇さんが「そうしなかった理由」をロキノンで先に語っていた)で、結果として実は「Perfume2007および2007回帰総集編」+「Perfume2008~2009総集編」の両方のライブを半分ずつ見せられるという「どっちにしても不完全燃焼」な内容になった理由だと思う。主として後者はライブパフォーマンスを前提にしたコレオグラフだし前者は狭いTV局のスタジオのステージで正面の固定カメラ写りが最適化するように設定されたコレオグラフだ。後者は狭いライブハウスでさえ客をチルアウトさせてしまう強烈な「ライブ不向きさ」をこれまでの2年間存分に発揮してきたし、ましてやオオバコやアリーナ、ましてやスタジアムライブ向きであるはずが最初からなかった。従って、単純にスタジアム向きの選曲をするならこれらの「TVカメラという倍力装置」がなければ実力を発揮し辛いトラックはやらないですむならやらない方がよかった。単純にスタジアム向きじゃないので。


しかし、この公開収録は、WOWOW向けのTVパフォーマンスだしDVDコンテンツ向けの素材演舞であるわけでそこでは「Perfume2008~2009総集編」のトラックは素直に実力を発揮することが出来る。逆に、客席を沸かせ踊り倒させる力を持つ「Perfume2007および2007回帰総集編」はそういう「メディア」ではほとんどまったく実力を発揮できないトラックであった。Perfumeをはじめて見に来るお客さんに「本当のPerfume」を見せるだけなら「Perfume2007および2007回帰総集編」とそれ以前のメニューをやればスタジアムでも充分に足りたはずだが、それは結局、スタジアムに来れなかったお客さん>あとからTVやDVDで見るファンを裏切ってしまうことは容易に想像できた。ISLUはホールでもアリーナでも死んだようなコンテンツだったが△DVDではキラーチューンだったことを思い出して欲しい。ISLUは実にキャメラ映えするコンテンツだったわけである。同じことがLtWにもDream Fighterにも言えるわけで、それに大なり小なりTVコンテンツとなることを意識した振り付けのなされているシングル曲(とMVの存在する曲)が優先的に配置されたのは、これから先のコンテンツ展開を見据えた「営業的配慮」(いやらしい表現だと自分でも思います)が優先された結果なのだろうと思う。


しかし、熱狂的な信者とドームに足を運ばなかったファン以外、あの現場でこのセットリストを突きつけられて本当にTVでまた見たりあえてDVDを買いたいと思うだろうか。

M00 GISHIKI

M01 シークレットシークレット

M02 不自然なガール

M03 SE ~ GAME

M04 ワンルーム・ディスコ

M05 ナチュラルに恋して

M06 love the world

M07 I still love U

M08 575

M09 Perfumeの掟

M10 VOICE

M11 コンピューターシティ

M12 エレクトロ・ワールド

M13 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

M14 Dream Fighter

M15「P.T.A.」のコーナー

M16 ジェニーはご機嫌ななめ

M17 (コンピューター・ドライビング Intro)~ Perfume

M18 チョコレイト・ディスコ

M19 Puppy love

M20 wonder2

EN01 ねぇ

EN02 ポリリズム

これで「Perfume10周年記念ライブ」であることを想像できる人はまずいまい。普通のホールなりライブハウスなりでやるノーマルなセットリストであり、ドームに適しているとも、10周年にふさわしいセットリストでもない。でも大丈夫、放送用コンテンツには10周年を振り返る映像や、DVDには10周年記念座談会(明日収録ね)が入るから格好がつくんだ。たぶん。



まぁはっきり言ってファン層の拡大した「2008~2009」の比重が大きすぎる不恰好なセットリストだと思う。これは結局「そういうファン層」をターゲットにしたライブだったわけで、しかし「そういうファン層」を根こそぎ切り捨てにかかった「2007回帰路線」のさなかにやるライブでもないような気はした。



いったいアミューズのお偉いさんはこのライブで一体なにがやりたかったんだろう。単純にこのライブを「1234567891011」と名づけた西脇さんの意図を捻じ曲げてまでやる価値のあったライブだったのだろうか。