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将軍を狙う覆面鬼

バトルフィーバーJの最終三部作のトップを飾る名作「将軍を狙う覆面鬼」名優石橋雅史氏の退場編だがこのお話し、どっかでなんか見た気がする。それは同じ石橋雅史氏が出演していた必殺仕置屋稼業「一筆啓上業苦が見えた」だ。

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そこで、二つの話をごっちゃにしてみた

「将軍を狙う覆面鬼」

かつて邪心流の使い手であった田村一三は、ある日師である鬼一角を斬って道場から逐電した。邪心流と対立関係にあった一光流の倉田鉄男は、好敵手であった田村がなぜ自らの師を斬り妻子を残して姿を消したのか理解できずじまいであった。

時は流れ、鉄山は倉間鉄山と名を改め、新興宗教エゴス教団の指揮官ヘッダーと名乗る田村と対峙していた。

鉄山を襲撃するエゴス。だがその中にヘッダーの姿がないことに気づく鉄山。ヘッダーはエゴスを離れサタンエゴスによって破門されたと語るサロメ。だがそのやりとりはヘッダーによって監視されていた。

ヘッダーは鉄山に挑戦状を送り武道家として一対一での果し合いを申し込む。エゴスの罠と見てそれを無視する鉄山。ヘッダーは鉄山を誘い出すために鉄山の師である藤波白雲を斬る。師の葬儀で兄弟子たちから藤波を斬ったのはあの田村であると知らされる。名乗って斬ったのか。。。ヘッダーの心中に大きな変化があったことに気づく鉄山。兄弟子たちはヘッダーを討つといきり立つが国防省の軍人である自分は個人的な諍いで争いに加わることは許されていないと断る鉄山。兄弟子たちはヘッダーを襲撃するが鬼神の如きヘッダーの太刀さばきの前にほとんど何もできぬまま惨死する。ジャパンの命令で彼らを監視していたフランスはヘッダーのあまりの実力を目の当たりにして絶句してしまう。

その報告を聞いたジャパンはヘッダーがかつてペンタフォースを破ったことを思い出し、BF隊では将軍を守りきれないと判断、事件解決まで将軍をビッグベイザー内部に禁足することを決意する。

エゴスを破門されたヘッダーは一人で苦しんでいた。そこに現れるサロメ。ヘッダーの身を案じるサロメ。ヘッダーはガンに侵され、医師からあと半年の命と宣告されていた。ヘッダーは死の前にかつての好敵手である鉄山との勝負を望み、サタンエゴスにその願いを拒まれ教団を去っていた。サロメはヘッダーにエゴスへの復帰を請い、サタンエゴスに怪人製造マシンに入ることを許してもらえば死なずに済む、というが、ヘッダーは「サタンエゴス様はそれをお許しにはならないだろう」とつぶやく。

ヘッダーは自分の家に帰り、亡き妻の仏壇に手を合わせる。家族を顧みず宗教に走った父を激しくなじる娘。ヘッダーは「念じれるだけ夢が叶う」という教義を否定する娘に「願いを叶えたいという気持ちはとても尊いものだ。お父さんは教団に入ったことを恥じたことなんか一度もないよ!」と強い言葉で諌める。その言葉に断絶を思い知らされる娘。ヘッダーは落ち着きを取り戻すと、これを一光流の倉田くんに渡してもらえないか、と手紙を託した。

エゴスに戻ったサロメは、サタンエゴスにヘッダーを怪人製造機に入れ不死の存在にしてくれるよう頼むが「ヘッダーその器にあらず!」と一言で拒絶される。サロメからそのことを聞き寂しく「やはりな」とつぶやくヘッダー。ヘッダーはサロメを破門し、今日限りお前と私は師でも弟子でもない、お前はお前の道を行け、と言って鉄山との果し合いの場に向かっていく。

手紙を読んだ鉄山はビッグベイザーを出ようとするがジャパンによって阻まれる。警護の隙を見て表に出た鉄山の前に現れるケニア。ケニアは最初から鉄山を止める気はなく道中を共にするという。鉄山はうむ、とうなづくと、時間がない、急ぐぞといい徒歩で決闘場に向かう。交通機関をチェックしていたBF隊は鉄山を止めることが出来ない。

果し合いの場に所定された寺で立ちはだかるオニヒゲ怪人。鉄山は怪人をケニアに任せ、ヘッダーと対峙する。その姿を遠くから見るサロメ

鉄山を前にしたヘッダーは己の半生を問わず語りで話はじめる。邪心流の使い手として己を無敵に思っていたこと。その自分にとって鉄山は願ってもない好敵手であったこと。ある日、師である鬼一角が不意打ちで自分に斬りかかってきたこと。師を斬った瞬間己の行く末を見てしまったような気がしたこと。その恐怖から逃れるためにエゴスに入信したこと。サタンエゴスとエゴスの教義に誇りを持っていたこと。だが、妻の死を契機にエゴスの教義と相容れない自分の心に気づいてしまったこと。最後にすがった宗教さえも己の苦しみを救ってくれないこと。エゴスの教義を心のどこかで信じきれない自分に御子になる資格がないことは最初から分かっていたということ。せめて最後に鉄山との勝負つけたいと思ったこと。鉄山はそれらの言葉に心を揺らされることもなく、冷静になぜそのことを私に話す?と尋ねる。不敵に笑うヘッダー。ヘッダーはすべてを忌憚なく語ることで鉄山の心に迷いを生じさせ、その切っ先を鈍らせようと考えたのだ。何が真実で何を隠しているのか。それを考えさせることで鉄山を迷わせようとするヘッダー。鉄山は全てが邪神流独特の罠と看破するが、火薬を使った不意打ちをくらって目を潰される。目も心も封じられた鉄山。己の勝利を確信するヘッダー。

その時、亡き師の言葉が鉄山の心の響く「目で見ようとするな。心で感じるのだ」鉄山の構えからすっと迷いが消えて行く。一瞬の立ち合いでヘッダーを斬る鉄山「倉田。。。強いな」笑って死んでいくヘッダー。

後日。ヘッダーの墓参りに訪れた鉄山はヘッダーの娘に会う。武道に地獄を見て宗教に走ったはずの田村がなぜ最後にまた武道に戻って死を迎えたのか、その意味がどうしてもわからないという鉄山。娘はそう聞かれたときにこう答えて欲しい、と、父から言われた言葉がある、という。

「それは、つまり、業であろう、と」

その言葉を聞き絶句してしまう鉄山。娘は鉄山に一礼して去る。鉄山は亡き親友の墓前で呆然と立ち尽くしていた。