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行く先不明のパソコンblog

BLUENOTE LIVE AT THE ROXY

ALWAYS THERE/RONNIE LAWS

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アルバム「BLUENOTE LIVE AT THE ROXY」(BN-LA 663 J2)からロニー・ロウズによる火の出るような演奏。このアルバム、当時のBN軍団が一同に会してライブ演奏を繰り広げるというもので、企画ものアルバム主体になり今ひとつ実態の掴みづらくなった当時のBNLA路線とは実際にはどういう演奏のパッケージングだったのかを伝えてくれる貴重なドキュメントになっている。Live at モントルーシリーズも素晴らしかったが、同時代性という意味ではこちらの演奏のほうがより鮮烈。シャリコマの権化のように見られがちなロニー・ロウズの実力とはいかなるものだったか窺い知るのためにはこのアルバムを聞くほかはない。しかしながら、未CD化。おそらく日本盤は永久に期待できないものと思われ。

T'AIN'T NOBODY'S BIZNESS IF I DO~You're Everything/CARMEN McRAE

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これがジャケ。中古屋でシールド残り品が1980円くらいの不人気盤。

Place and Spaces~(Fallin' like)Dominoes/Donald Byrd

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このアルバム、何故かバードの演奏だけは別会場での録音が収録されていた。。。ダンス路線に向かった時期のバードの(アルバムからは想像もつかない)バリバリのロングソロが聞けるのはこのアルバムだけ。しかし、こうした演奏を聞かせても当時の「団塊世代」の日本の聴衆には届かなかった。結局、その世代がジャズに求めていたのは単純に「良い音楽」「良い演奏」ではなく「キャバレー歌謡類似物としての西洋演歌インスト音楽」としてのJAZZだったということではないかと、自分思う。



おまけ

Shangri-la/DONALD BYRD

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この時期のバードの演奏コンセプトは「ソロイストのバックでリズムセクションは自由に動いてよい」というもの。続く「Free Form」で完結を見るそのコンセプトの雛形がここで聞ける。ハンコックとヒギンズのバッキングがいわゆる「伴奏」のそれとは全く異なるパルス状の音形をフロントに向けて執拗に叩き込むスタイルであることをじっくり聞いてもらいたい。

このコンセプトをさらに進めたものがマイルズの「ネフェルティティ」コンセプトだろう(同じハンコックが絡んでいることに注意)