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不毛の音楽/アイドルblog

『グランギニョル -Grand Guignol-』テキトーな感想(ネタバレみたいな部分もあるので読まないほうがいい)

東京公演が千秋楽!もうネタバレ含んだいろんなこと書いてもいいだろ! 大阪公演が来週かららしいが、橋下知事が大阪のインターネットを「無駄だから」と言う理由で廃止したと聞いたのでネットでならナニ書いても大丈夫のはずだ!(大阪サベツ

書いても大丈夫な範囲でネタバレ含んだ勝手な感想書く! 勝手な感想だから不愉快になるかもしれない! 勝手な感想読みたくない人はこの先読んではいけない!中途半端なネタバレ喰らいたくない人も同じだ! この先に進むな! いいね!?



ここから先にはあなたを不愉快にさせる勝手な落書きが溢れています。好意的なことは書いてありませんので感動された方は読まないほうがいいです。いや、僕もうるうるして泣きましたけど、そういうことじゃないので。


SPECTERのあとNU版のTRUMPを経てついに待望のTRUMPサーガの新作「グランギニョル」が上演された。和田彩花のBDイベ当日である8/1に行ってきた。安心して欲しい、かつたさんたちもあやちょBDイベに行かずにこっちに来てた。それくらい重要な新作である。あやちょBDイベにはファルスこと工藤遥がVTR出演してたらしいからLILIUM的にはそれでええやろ。


で、問題のグランギニョルである。2時間30分の長尺。見た。感想


「これ、方向性まずくね?」


はっきり書くとSPECTERまでの登場人物の心理や葛藤を描くドラマ重視の方向から、能力者同志が死力を尽くして戦うバトルものに内容がすり替わっておった。最初にダリちゃんが華麗に戦うところから違和感があり、最後にダリちゃんがブラド機関入りを命じられるラストで「え?これダリちゃんがゲルハルトと共に悪のイレギュラーと戦うブラド機関モノのパイロット版か何かだったの!?」という「なにか違う芝居を見た」そういう印象で終わってしまった。


いやはっきり言って、TRUMPシリーズの中では完全に浮いちゃってる。


ストーリーをかいつまむと
異端審査官ダリ・デリコの今回の敵は人格複製能力を持つ強力なイレギュラー、ダミアン・ストーン。ダミアン配下の人造イレギュラー、キキ、アンリ、オズ、そしてダミアンに協力する人間、バルラハ・ベル。果たしてダリは強敵に打ち勝つことができるのか!?

いやちょっとまて。ダリちゃんはヒーロー物の主人公でもバトル物の主人公でもなんでもないだろ。今回の敵ってそもそもなんだよ。


で、実は敵は一人ではなく、スー・オルセンの恋人でダリの父に恨みを持つウル、ゲルハルトのかつての部下であり貴族社会に利用された挙句に捨てられた恨みを持つマルコ・ヴァニタスも貴族社会への復讐を果たすべくダリとゲルハルトの命を狙っていたのだ!


まぁ、それはそれでいい。だが、ウルが出てくるのがいい加減終盤、マルコが貴族社会への恨みつらみを吐き捨てるのがさらに終盤、その上、今までダミアンと思っていた人物が複製であり、実はダミアン・ストーンは別にいたとわかるのがさらにさらに終盤。

こんなの新たな要素であって謎解きでもなんでもないよこれ。本編と異なる新要素だもん。

いきなり敵が3倍に増えてしまった。どう解決するのかというと、全部同一人物ということにしてしまうのである。ウルもマルコもダミアンも全部同一人物。だから歌麿が一人刺すと、敵は全滅してしまった。いくらなんでもそりゃないだろ。

ウルとマルコとダミアンの持っているそれぞれの事情はそれぞれに合理性が合ってそれぞれ別の恨みだったり動機だったりする。なのにそれに何の解決もないまま、一人ぶすっと刺すと(しかもダリでもゲルハルトでもなく後ろからやってきた歌麿が唐突に刺す)みんな死んでしまう。

味方にも死人はいっぱい出たけど、過去作品のやりきれなさは微塵もない。だって「悪いやつに殺された」で合理化されてるもん。もしかしたら死なずに済んだのかもみたいなのはこの筋だと全然ないわけよ。だって人くらい殺してくれないと殺せないでしょこっちも。そういう「バランス」のとり方を今回している。

だからラストのダリもゲルハルトも全然悲しそうに見えないんだよな。愛する人を守りきれなかった後悔みたいのは今回ラストに全然ない。すごくあっさりとスッキリとアメリカのアクション物の刑事ドラマみたいな終わり方。ヒューマン系じゃない今回。


「そういう風に見えるのはあなたが今回の内容が嫌いという好みだけの問題じゃないですか?」と言われると思うのだけど、嫌いではないです。ただ「これもうTRUMPでもなんでもなくなってなくね?」と感じるってことで。


そういう意味で「浮いちゃってる」なーと感じたわけで。この作品単体で前後考えずに見ると「能力者バトルもの」としてよくまとまってると思います。春林がヴァンピールである利点を活かしてイニシアティブで能力をブーストするところとか見どころだと思います。


でもTRUMPの基本設定だとヴァンピールは社会的に不利な立場にあって、貴族社会の中で立ち回るなんてできそうもないんだけどなぁ。。。いや、設定が完全に変わっちゃってるでしょこれ。歌麿がヴァンプであるというのも、イニシアティブを取られないから人間のハンターが護衛にふさわしいっていうTRUMPの設定を無視しまくってませんかこれ。

あと、マルコが息子にイニシアティブで呪いをかけるところも、すぐ死んじゃったから、イニシアティブ、その時点で無効になってるんじゃないですかね細かい疑問なんですけど。


あと、シリーズ物の1本ということからなのか、他作品への目配にやたら尺を使うのもすごく気になった。


今回、ファルスの原型とマリーゴールドの原型が出てくるんですよ。しかもファルスとマリーゴールドと言う名前もストレートに使う。そういうのファンサービスとして過剰なんじゃないかなぁ。バンリが死んだと聞くところも別に本編に関わりのないエピソードだし。


設定的な話で行くと、ダミアンとバルラハは実験によって強力なイレギュラーを生み出した。教団はそれを使って「グランギニョル」なる計画を実行しTRUMPに絶望を捧げようとしていた。という話があるんですけど、これが「繭期少年少女連続失踪事件」なんですけど、で、グランギニョルの具体的な内容ってナニ? グランギニョル実行に邪魔なダリを抹殺しようというのが今回の作戦だとして、で、結局、ダミアンが人造イレギュラーを使って実行しようと思った「グランギニョル」ってどんな計画だったの?


これ、話が、ウル、マルコも個人的な恨みでダリとゲルハルトを狙っていた、という展開に途中ですり替わってるから、宙に浮いてるんだと思います。


だって、ダミアンにはダリちゃんを個人的に狙う動機がないんだよ。だから、ダリちゃんを罠にはめるために少年少女を誘拐して人造イレギュラーにしてるわけがないの。あくまでもダミアンから見たときにダリちゃんは「計画の障害」に過ぎないから罠にはめて抹殺しようとしている(そのためにスーをスパイとして送り込んだ)のであって、ダミアンから見たときにダリちゃんってそれ以上の重みなんかありっこないでしょこれ。彼の自然の先にはTRUMPしか見えてないんだから。

ダミアン対ダリちゃんっていうのは単に敵味方以上の関係性がない。ウルやマルコにはあるけど、それでダミアンに協力していたという展開じゃないからねこれ。同一人物だからね彼ら。唯一ウルには恨みがあるんだけど、それダリパパへの恨みであってダリちゃん本人への恨みじゃないし、ダリちゃんはマルコには悪い事してないから恨み買ってないからね。恨まれてるのはゲルハルト!


つまり、ダリちゃんの立ち位置って、誰の恨みも買ってないクリーンな主人公に過ぎない。結果として奥さんを失ったのも事件に巻き込まれからに過ぎない。因果応報とかそういうTRUMP的なテーマで巻き込まれてるわけじゃない。


てかダリちゃんのキャラクター、SPECTERのバンリみたいで、全然、TRUMPのダリちゃんの片鱗もないのはどういうことよ。


そもそもナニがデリコ家の件でなにがデリコ家の秘密となるのかさっぱりわからなかったわ。だって事件は「繭期少年少女連続失踪事件」だし、事件の全貌は原初主義者であり不死のイレギュラーを持つ強敵ダミアン・ストーンの陰謀、だったので、ダリちゃん、第三者じゃん事件的には。ダリちゃんの物語じゃないじゃんこれ。


ましてやウル出生の秘密でもなんでもないぞこれ。ファルス誕生の秘密ではある。また、マリーゴールド誕生の秘密でもある。


そっちに尺取ってどうすんですか末満さん。

てか、この舞台観終わって思う感想は、ファルスとソフィはやっぱり別人じゃねーのかという身も蓋もないもので


だから、年表に書いてあるマリーゴールドがファルスに連れられてクランにやってくるっていうのは「2人してやってきた」ってことだろ?サナトリウムに「2人で」やってきたってことだろ? 先にソフィがいるんだろ?


だから、マリーゴールドに滅多刺しにあったファルスは表で転がってる状態で、そこにファルスそっくりの(なんでそっくりなのかはわからん)ソフィが姿を現すと言う展開だろ? ストレートにスノウがそう言ってるんだから裏読まないで、あれはソフィ・アンダーソン(不死の御館様)であって表でズタズタにされて瀕死の状態で寝てるファルス(人造不死者でリリー大好き)とは別人でいいんじゃねという


あと、コクーンで繭期を引き起こされたダリちゃんが、仲間がみんな自殺してしまいその死体の中央で絶叫するという幻影を見るくだりがあるんだけど、明らかにLILIUMのラストを引用してるよねあれ。



うーん。。。この方向に踏み出して解決策はあるのかなぁ。作劇的には辛くなる一方だと思うんだけど。


あと、時系列がドンドン圧縮されてる気がする。そもそも3000年と言うスパンはおかしいのではないかという気がしていたのだけど、今回マリーゴールドとファルスが「TRUMP」本編の時系列の前に出てきたことで、やっぱそんなにスパンの長い話じゃないんではと思うようになった。不老不死はあるとしてもそんなに長くない感じ。




ここから勝手な雑感

SPECTERで「永遠に枯れない花」を生む研究が語られ、今回、人造イレギュラーによる不老不死の実験が語られた。

おそらくその2つが交錯するところに生まれるのがリリーなのではないだろうか。

なんせ800年前の写真にスノウは写ってるけど



ファルスは写ってない!


からね!

ファルスが当時から同級生のふりをしていたと言うならそこにはファルスも写っているべき。写っていないということは、そこにはまだファルスはいなかったということではないだろうか。リリーはファルスに「元の体に戻してよ!」と叫ぶんだけど、リリーの実験のときにファルスはまだクランにいないんじゃないかなぁ。。。


だから、LILIUM的にはファルスがリリーの記憶を消して、自分が何者に作り変えられてしまったかを忘れさせる物語、それはファルスのことをリリーが永遠に忘れてしまうということでもある、が必要なんじゃないかなぁ。その過程で

「スノウはリリーを不幸にする」と、断片的に「事件」を覚えているらしいマリーゴールドの真意もわかるんじゃないかなぁ。

で、そこからあぶり出されるのが「スノウの正体」だよね。死んだはずのスノウが雪月花に出てくる理由がそこで明らかになるはず。


というわけで、グランギニョル、詰め込みすぎだったなー、、、シンプルに心理劇にして、能力者バトルとリリウムの部分削って、ウルとマルコとダミアンにそれぞれ普通に役者立てればよかったのになー、というのが感想です。2.5Dミュージカルみたいになっちゃったなと言う。小演劇的な部分が好きだったんだけどなーという感想を覚えました。ではまた!


大阪にはインターネットないから大丈夫ですよね?



追記
バルラハの立ち位置って、クラナッハだよね? だから彼だけ人間なんだよね? クラウスが永遠に枯れない花を作る手助けをする理由って、クラナッハから聞かれたときにはぐらかしてるけど、クラウスと袂を分かったダミアンがクラウスとは別の方向で不老不死の実現を研究してるっていうのは、これ何かあるんじゃないだろうか。。。ダミアンが絶望を捧げる相手ってTRUMPではあってもクラウスじゃないのか? ダミアンは原初主義者、クラウスはその否定者だから袂を分かったのはわかるんだけど、なぜ永遠の命に彼らは固執しているのか。。。ソフィ同様に「死ぬため」か?

追記2
ラストに疑問を感じるのは最後までTRUMPの実在を唱える者を原初主義者と呼んで否定してるんだけど、ブラド機関はTRUMPの実在は把握してますよね。。。TRUNPのダリちゃんだってクラウスがTRUMPだって知ってたわけだし。ゲルハルトが棄教するところで終わっちゃうんだけど、本来、ダリちゃんが事件を通じてTRUMPが実在することを知る話になっていかないと収拾がつかないんじゃないかなぁ。てか、ダミアンはそもそもTRUMPの側近で1000年生きてるわけだから、世迷言を言ってるわけじゃなくて、TRUMPは実在するってわかってるわけで、それを原初主義で括ったらおかしいんじゃないだろうか。ダミアンが存在するのにTRUMPが存在しないことになってるのって変じゃないか?