Jackie McLean/Poor Eric
発表当初、マクリーン作とクレジットされていたラリー・ウィリス作のPoor Eric。マクリーンのアルバムには必ずと言っていいほどこの手のテンポの曲が入った。
Jackie McLean/Love and Hate
モンカーIII世作のLove and Hate。ほとんどヤマタケのルパンBGMのノリである。
Jackie McLean/Strange As It Seems
オーネットを迎えての新機軸。マクリーンはバップ→ハードバップ→アバンギャルド→モード→フリーと言った風に時と所を選んでスタイルを変遷させたプレイヤー。この曲は前作「ハイ・フリーケンシー」のMoonsacapeのテーマをそのまま持ってきたようなバラード。前作、前々作がマクリーンのモード期の終焉を捉えたアルバムでありながら未発売に終わったため、本作で唐突にフリーに走ったように思われがちなマクリーンだが、前作を聴けばモードというスタイルでのマクリーンが「マンネリ」に陥っていたのはよくわかるところであって(BNLA2枚組で出たこの二枚はマクリーンが「全部」同じようなソロを取る拷問盤だw)、閉塞した局面を打開するために一気にフリーに打って出たというのはわからないでもない。
Jackie McLean/A Fickle Sonance
ハードバップからアバンギャルドに移行する過程のさなかに録音されたA Fickle Sonance。
Jackie McLean/Demon's Dance
フリー路線からメインストリーム寄りに方向性を戻したBN最終作Demon's Dance。実は翌年にもう一枚吹き込んでいるがオクラ入り。
モンカーは本来フリー系のトロンボーン奏者。マリオン・ブラウンとのセッションで圧倒的に美しいソロを聴かせた。これはマクリーン=モンカー双頭コンボ時代のモンカー名義セッションから。