Talkin’ about !!!!!!!!!!!!!

行く先不明のパソコンblog

鯉の舞い亜火、まとめサイト

osakana.factory - のまネコ問題で考える二次創作の創造性

非常によくまとめられています。ここからわかることは、このままだとアレだということですね。個人的にこの記事を読んで思うことは、曲自体の広まり方は日本ブレイク工業のそれに似たパターンだったということですね。

商業音楽は「嗜好品」です。嗜好品は、まず嗜好される顧客に「評価」していただかないと実は売れようがありません。J-POPが必死になってドラマのタイアップを取るのは「評価」をうるために、商品のサンプルを大量にばら撒くという行為と捉えることが出来ます。実は、これは「広告宣伝」とは微妙に異なります。嗜好品は、顧客の嗜好に合わなければまず評価の対象になりませんから、洗剤や冷蔵庫といった「実用品」とは「広告宣伝」に対する顧客の反応は違うということが認識されるべきでしょう。ごく限られたの特定嗜好の持ち主にしか訴求力のない嗜好品であっても、サンプルをまく対象が「数十億」となれば、非常に細い需要であっても充分商業的に成功する可能性を充分に持っているということです。

よく「ごく少数の需要」という言い方をされますが、嗜好品に関してはこれは間違いで実は「ごく限られた割合の」、たとえば全体のパイの0.01%くらい、と表現されるべきです。つまり、サンプルをまく対象が大きくなればなるほど、特定購買層にしか訴求しない嗜好品であっても、実際の売れ数を増加させることが可能であることを示しています。

今回のケースは「勝手にばら撒かれ、勝手に広まった」結果、遠いモルドバ共和国などという国のポップスが日本にまで届いてしまったという典型的なケースです。仮に、現在日本で行われているようなMP3狩りなり、MIDI狩りなりなどの網でこれらの「勝手なサンプルの一人歩き」を虱潰しに封じていったら、本当にこの曲が日本にまで広まったかどうかはとても疑問です。と、同時に、現在のJ-POP不況は「特定想定顧客層のみに限定したサンプルの局所的な提供」(特定性別・年齢層にターゲットを絞った「広告宣伝」)と「勝手に広まるサンプルの弾圧的な排除」(JASRACRIAJ文化庁などによる「著作者保護」政策)から導かれたきわめて構造的なものであるという印象を強く抱かずにはいられません。

いや、何でこんなこと書いてるかというと、音楽業界潰れたらアイドルちゃんのCDが買えなくなるじゃん。それ困るのよ、自分www