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行く先不明のパソコンblog

「伊福部昭 百年紀Vol2」コンサート@中野ZEROホール(14:00~)

中野ZEROホールに行ったのはココスマイルのファミリーコンサート以来かもしれないと思いつつも、最近「ハイレゾ音源で伊福部昭」がマイブームの折、とりあえず当日券目当てに行ってみようかなというわけで行ってきた

セットリスト

ジャコ万と鉄

佐久間ダム

宇宙大怪獣ドゴラ

(休憩)

空の大怪獣ラドン

宇宙大戦争

ゴジラVSメカゴジラ

15分の休憩を挟んで2時間ほどのコンサート。ドゴラではあの「ミュージックソー」が登場。本当にただのノコギリである。音量がないため、特別にドゴラのライトモチーフのソロ演奏があるという。

ハイライトは冒頭2曲の蘇演であり、とくにMテープのないジャコ万は貴重。DVDを見ながらだと情報量が多すぎて気が変になってしまう佐久間ダムの単独演奏は有りがたかった。「ジャンボー出動」は混じりっけなしの「ゴジラの恐怖」で素晴らしかった。

怪獣映画モノではやはり気の狂った書法が荒れ狂う「ラドン」が圧巻。譜面を見ながら録音音源を聞いても書いていある音がさっぱり聞こえてこないと言われ、全世界が蘇演を待望してきた「前衛音楽家」としても伊福部昭の変態性が炸裂する傑作スコアである。ラドンと福岡のバリエーション違いを執拗に演奏するとか、セレクションも気が狂っていて素晴らしかった!やっぱ木管だよ木管

宇宙大戦争は「宇宙港全景」は素晴らしかったが、いい曲を余りやらなかったのが残念。「葛藤」をやらなかったのが今でも疑問。

ゴジラvsメカゴジラはがっちりした端正なスコアでこれまた素晴らしかった。映画音楽というより演奏会用スコアのような手触り。ただ、きちんと「ゴジラの恐怖」を演奏して欲しかった。この映画での「ドシラドシラ」は一回しか流れないレアテーマなのでここに焦点があたらるのはどうかと思った。

そんなかんじやよ。お客さんの入りはあまり良くなかった。も少し入ってもいいような気もしたが、この内容は「スコアの蘇演が聞きたい人が楽しむ」という研究者向けの内容のようにも思えたので致し方無いかなとも思った。しかし、痺れる演奏会だった。素晴らしかった。