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行く先不明のパソコンblog

商業歌謡

誤解を招くといけないと思うけど、いまどきの「商業歌謡」が自分には合わん、と言ってるだけで、別にジャンルを否定しているわけじゃありませんので念のため。それこそ「商業ロック」の祭典であるRIJや「産業ロック」の祭典であるサマソニをリスペクトしてるお前はなんなんだと言う事になりかねないわけで、そういう視点(コマ-シャリズム否定)ではありませんので念のため。

RIJでPerfumeが1万人動員札止めと言う話を聞いていると、現在のPerfumeのポジションは「商業ロック」に近接しているのかもしれませんな。

で、思うところなんだけど、GAMEが35万枚売ったという話がある中で、このアルバムを「商業歌謡」コンシューマが買った比率と言うのはどのくらいなんだろうかと言うのは実に興味のあるところで。正直、1割買っているかいないかくらいじゃないかと思うんだけどどうだろう。

BLUE NOTEの廉価盤シリーズが100万枚売って、その手腕を買われた行方PがEMIJの常務に大抜擢された話題は記憶に新しいところなんだけど、どう考えてもこの100万枚の中に「商業歌謡」コンシューマの買った割合が1%あるとはとても思えない。でも事実として延べ100万人規模の潜在購買層がこの国の音楽メディア購買層の中に紛れていることは事実であるわけで、そういう流れで見たとき、GAMEの購買層が既存の「商業歌謡」コンシューマとは全く関係ない方向からやってきた人種である可能性は「あり」だと思う。

ちなみにBLUE NOTEのアルバムの売れ行きと言うのは普通は数百枚単位が基本。売れないコンテンツは数枚から数十枚程度しか売れない。しかもその購買者は前回の再発も前々回の再発も、オリジナル盤まで遡ったリリースもみんな買ってるような、ようは常に「同じ人間」であるのが基本。だってどんくらい再発してると思ってんだよ。俺だって今まで同じアルバム10枚以上確実に買ってるよ。しかもシリーズ単位(100~400枚規模)で。

レコ社や事務所に「見えている」のは顕在的な「商業歌謡」コンシューマでしかないのでは?という疑問はかねてからあったのだけれども、潜在的な(1カテゴリ100万枚規模の)購買層は実はしれっとした顔でそこら辺を闊歩しているんじゃないのかな?

Perfumeがそのあたりをさらに掬い取れるかどうか、これが今年後半のセールスの鍵だと思う。そして、少なくとも地上波視聴者層の中には(そんな奴は)いない。だから、今年に入ってからの物凄い勢いの地上波露出は「全部」予算と時間とセールス機会のチャンスロスだと思うんだけどどうだろ?そこ(TVの前)にPerfumeを必要としている人はいない、そう思わない?

最終的に100万枚売れるなら、買ってくれる相手が「商業歌謡」コンシューマである必要は全くない。この簡単な解に気づいて欲しい。