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不毛の音楽/アイドルblog

キングコング対ゴジラ4K(東京国際映画祭 六本木EXシアター 17:00)

雑記

というわけで、ついにこの日がやってきた。キングコング対ゴジラ全長版の完全レストアが完成し東京国際映画祭で上映の運びとなったのだ!キングコング対ゴジラについてはWikiなどを参照してもらうとして、ズタズタにカットされ、復元版も色味がカットごとに変わるなど散々な出来だったキングコング対ゴジラがついに完全レストアされて蘇ったのだ!音声も修復済みの完全4chサウンド!

感想 完璧な仕事だった!東京現像所の清水次長、凄い!全カット見事な修復!もはやこれ以上の修復はないように思われるが、いくつがわかった点を挙げると

①カットごとのレンズの調子の差が激しいことがわかる。レンズの収差補正はデジタル的に可能な段階に入っているので収差の酷いカットには収差補正をかけてあげると良いのではないかと思った。隅だけが像流れしているカットもありこういうのも収差補正である程度のすことが可能。あと、デュープしてフィルムの中央だけ使ってるのかなというカットも合ったのですがこれも「直せます」

コントラストが高く彩度が低いカット 彩度は本編全体で低く冬場に撮影した作品のよう。全体の色調を整えるときに結果として彩度低めになったのかもしれないけど、イーストマンカラーの色はもっと強いはず。コントラストは初代ゴジラのレストア版が黒つぶれは酷いレストアだったので特に注意してみていたのだけど、中盤まではそれとわかる潰れはまったくなく完璧な出来。後半コングを輸送する当たりから堺左千夫の毛のトーンが潰れ始め最後まで潰れたままだった(実は堺左千夫の髪の毛のトーンしかチェックしていなかったのだが)途中までは髪の毛に階調があったので、終盤になって力尽きたのには理由があると思うのだけどそこは残念だと思った。

③合成カットのマチエルの違い キングコング対ゴジラで何が凄いって合成カットでマスクがビビってるカットが1カットもないんですよ!完璧にマスクが切れてる!これがフランケンシュタイン対バラゴンあたりになってごらんなさい(以下略 しかし合成素材のマチエルや色調の差がすごくあるのが今回の修復版でよく分かるように「逆に」なってしまった。これでOKが出てるのだからこのままマチエル違いで出すのが正しいという考え方もわかるのだが、デジタル修復でカットごとのトーンの統一を図れるのと同様に同一カット内での素材の色調の統一も「やればできる」のだ。これやるのはいけないことかもしれないけど、できるともっとすごい映像になると思うのだが。。。次にフラバラやる時にアップでマスクが抜けてなくてチリチリするところをさぁ(自主検閲

そういう感じであるが、これは未来への希望で瑣末なところ。ケチのつけようのない完璧な修復ですごい仕事だと思った。


とにかく、本多演出の凄さと円谷特撮の凄さばかりが改めて感じられる作品である。光る氷山に向かうシーホーク号の1stカットのものすごいクオリティ!あからさまにシービュー号(映画版)へのあてつけであるw そこからはじまって完璧な特撮絵巻が展開されるのだが、何がこの作品凄いって、ゴジラはタダのでかいトカゲ、コングはただのでかいエテ公ということで描写が統一されており、ニコニコ動画やようつべにアップされる「どうぶつほのぼの動画」みたいなカットのオンパレードである。面白いことが大好きだが、怖がりでびっくりするとすぐに逃げたがるゴジラ、行動目的不明のままエテ公走りで突っ走るカットばかり画面に写って笑いを呼ぶキングコング、お互いを殺したり憎んだりする意味も必要もない2匹なので、基本やってることはじゃれ合いの域を超えない(若干後半コングが興奮してビリビリを嫌がるゴジラを追っていくのだが興奮してる以上には決してならない) このあたりが「殺し合い映画」になっていくモスラゴジラ以降の怪獣映画との決定的な差だと思う。そこがこの映画の素晴らしさであり見飽きないポイントなのではないだろうか。


最初コングが笑いを取る役なのだが、100万V作戦でびっくりしたまま行方が知れなくなるゴジラが次に移るカットが「なぜか富士山に登っている」哀愁を帯びた背中なので客席から笑いが起こるこの楽しさ。なぜ富士山に登らなけらばならないのか全く意味不明な上に、よりよってそんなところにいるので対決以前にコングともども滑落していくところから対決が始まるというバカバカしさw 突如現れたコングがまた急にいなくなったので不思議に思って探しに来るところも、知恵の足りない動物そのまんまの仕草でかわいくてたまらんw これは可愛い動物がじゃれ合う楽しい映画であるなぁと、改めて再確認するわけであった。でも、調子に乗った人間のヘリが一蹴されるシーンに「怪獣の恐ろしさ」が凝縮されており、それをわかった上でのほのぼの描写であるところがこの映画の凄さであると思う。人類を滅ぼすことのできるほのぼの動物なのである。


上映後は中野昭慶監督のトークショー。更にとーとつに並んでくださいと言われて始まる中野監督握手会!CDを買わなくても握手してもらえるなんて信じられん!てか握手会と聞くとヲタクが並ぶ習性は動物の帰巣本能によるものだろうか。おしまい。