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行く先不明のパソコンblog

ばくわら 番外編 リリウム その2(改訂稿)

メモ

紫蘭の手でクランの中を案内されるリホと田村。外の世界からやってきた人間であるリホに興味津々の少女たち。リホは雨が上がった竜胆に森の出口までの案内を頼むが竜胆は知らないという。一方、田村は生徒たちから理由の分からない嫌がらせを受ける。訝しむ田村。

・意を決したように少女、チェリーがリホに切り出す。「あなたのお友達、あの子、ダンピールなんでしょ?」と。聞きなれない言葉にリホは聞き返す「ダンピールって、なに?」「あなたダンピールも知らないの?」「今までどうやって暮らしてきたの?」

・竜胆はそんな2人に親方様からクランでの滞在許可が条件付きで出たという。その条件とは、クランにいる限りはクランの規則に従うこと。起床も就寝も食事もすべて少女たちと同じ時間に取ること。そして、繭期のヴァンプたちと同じ制服を身につけ、同じ教育を受けること。そして、繭期のヴァンプたちのための薬を欠かさず服用すること。リホは自分たちに薬は必要ないというが、ここにとどまる条件なので、という竜胆。そして、親方様からのお手紙に、もう一つ、重要なことが書かれています、と告げた。

・「あなたはここに来た夜に何者かに噛まれたといいましたね?」「ええ、犯人はわからないのですが」「抗血清剤を投与されていない人間がヴァンプに噛まれれば必ず死にます」「ですがわたしたちは別に」

・「噛まれても死ななかった人間は古の言い伝えではヴァンプの血族になると言われていると、親方様の手紙には記されています」「そうやってかつてのヴァンプは種を増やしたのだと」「あなたは死ななかった」「もしかするともうあなたは人間ではないのかもしれませんね」「私たちはあなたを純血種のヴァンプとしてこのクランに受け入れます」

・すると、私もヴァンプ化するということですか、と田村。竜胆は笑いながら言った「あなたのお友達は冗談がお好きなようね」「ダンピールであるお友達がいまさら純血種のヴァンプになれるかなんて、おこがましいにも程がある」「身の程を知っていただきたいですわね」と。なんで直接言わないんですか?、と田村。

・これからあなた達は繭期のヴァンプとして色々なことを学んでいきます。そうすればお互いに立場の違いもわかる様になるでしょう。今までと同じように友情が続けばいいけど、と。

・クランでの名前はみな親方様からいただいた花の名前を名乗ることになっています。リホさん、あなたはリリー、あなたのお友達は、マリーゴールド

・「それがヴァンプとしての本名になります」「人間の里で学んだことは名前も含めて何もかも忘れてください」「この森の中にいる限りあなた達はヴァンプです」「ようこそ、吸血種の世界へ」

オリエンテーションは終った。そして、リホは、やけに喉が乾いている自分に気がついた。