田中れいな卒業記念盤！ 53rdシングル！
おすすめはこの限定版Ｃ。DVDにれいなソロ曲が入っているので唯一新曲が「４曲」聞けるお買い得盤になっている。
今回も初回がABCDEの５種、通常盤が２種という頭のワルイ販売戦略。が、重要なことに、なんと「田中れいな卒業盤」というものが単独では存在せず、通常盤Ａがその役割をはたすという超変則的な販売方法になっている。
このため、田中れいな卒業記念盤なのにジャケには普通にメンバー写っているという不思議な展開に。。。
M1 ブレインストーミング。。。ブレイン革命orブレストと事前に紹介されていたリード曲。EDMと通俗的な「ロック」の融合といった感じのトラック。あまり旋律性は重視されておらず、基本リズムで聴かせる作りか。前作、Help me！が久々に「聴かせる」系のメロ曲だっただけにこの方向性のゆらぎは若干もったいない気もする。旋律性は間奏部に若干だけあらわる。マスタリングはシンセのブリブリ音が気持ちよく響くタイプのミックスでやっとこなれてきた印象。
M2 君さえ居れば何も要らない。。。コーラスの頭が無調から入ると言う奇っ怪な曲。スンドコしたリズムが展開し前サビのれいなソロから主旋律が入るという構成。サビはHelp me！譲りの美メロで迫るが、ライブでの鮮やかな切り返しほどのインパクトはCDからは受けにくい。これはライブ映えする曲だと思う。
M3A A B C D E-cha E-chaしたい。。。全７種の内、4種に収録されたカップリング曲。制作陣はこの曲を推したいというのがそこから伝わってくるわけだが、なんと、プラチナ９DISCOのオープニング(タイトルではなくSONGSに繋げる本当のド頭の部分)を思わせる音形を含むイントロからはじまる高速EDMナンバーをここで持ってきた。遠慮の無い旋律重視のナンバーであり、今リリースの目玉曲ではないかと思う。とにかく、シリアスに作ってあるので聞くと驚きます。メインボーカルはれいなと鞘師が担当。
M3B トキメクトキメケ。。。勇ましいリフがカッコイイアップテンポのEDMナンバー、譜割りは「大好きだから絶対に許さない」とほとんど同じという異色曲であるｗ ボーカル担当不在というスゴイ編成の「モーニング娘。おとな組」によるナンバーだが、全員よく頑張っている。さゆとだーちゃん以外はぼーいさんの「カモン！」くらいしか目立たないが、これもカッコイイナンバーだと思う。
M3C いつもとおんなじ制服で。。。鞘師里保、小田さくらという２枚看板を擁する「モーニング娘。さくら組」もとい「コドモ組」によるナンバー。実力的には工藤遥が若干落ちるが、佐藤優樹、鈴木香音というサブボーカル陣もここにはおり、実質モーニング娘。の時期歌唱メンが全員揃った陣容でのナンバーとなった。曲調はカラフルキャラクターや前作のムードを残すポップナンバーであり、今回のカップリングの中ではやや異色。せっかく歌唱メン選抜で編成したのだからバカムズカしいナンバーで豪快に飛ばして欲しかったｗ
M3D Rockの定義。。。れいなソロ。卒業曲。タイトルと裏腹にトランシーなシンセの伴奏に乗ったダンスナンバー。どっかで聞いたような間奏のリフが非常にきになるｗ れいなさすがの歌の巧さ。ここまでバラード中心にソロ曲をもらっていたれいなだがアップテンポのナンバーで能力全開である。バードでビターなアレンジだが、その、ろっく色が若干曲の完成度を損ねている気もする。なんでろっくにしちゃったんでしょうかね。そこだけ子供っぽい要素が入っていて残念。
カップリングの大部分がアップテンポのマイナー曲（しかも疾走系）と言う異色作に仕上がったシングルというのが一番の特徴だと思う。前作までのミニアルバム的なバラエティ感には欠けるが、両Ａ面曲の旋律性の無さを補う曲が各タイプのカップリングとなっているため、どのシングルを１枚だけ買ってもバランスは取れているように感じた。今回の疾走系楽曲の方向性が次回作以降への布石なのかはまだよくわからないが、EDMだからってエモく出来ないということはないので、そういう方向性への開拓がはじまるのかなという印象をうけるリリースとなったと思う。とにかく、基本的にかっこいい系曲でまとめたミニアルバム。そう思って聞けば間違いのないところだと思う。
おすすめ度。。。☆☆☆☆（おすすめはやはりM3A A B C D E-cha E-chaしたい。次点で君さえ居れば何も要らないのサビ部。そして、トキメクトキメケだろう。トキメクは勇ましいのが難ｗ どうして勇ましくしてしまったんだろうかｗ トラックはやはり「君さえ」が非常に強力で聞きごたえあり。ブレストは、この中では若干落ちるかなぁ。。。)
