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Alan Silva

ジャズの十月革命、その中で「革命児」と呼ばれたベーシスト、それがAlan Silvaだ。

Alan Silva

Alan Silva

このアルバム、レーベル面には「Skillfullness」とタイトルが書いてあるのに、なぜか長らく日本では「Alan Silva」と紹介されてきた謎盤。長尺の演奏が片面づつ収められているが、A面は実際にはリーダーであるSilvaとKarl Berger、そしてBecki Friendなるピアノ奏者が基本デュオで、そして最後にトリオで演奏を行う6パートから成る独立した演奏を行なっている。実質A面は6曲入りと考えてもらっていい。

で、このBecki Friendだ。よくわからん。ピアノの特徴のあるパッセージを聞くと。どう聞いてもこれ、セシル・テイラー先生に聞こえる。が、この人、持替えでフルートも吹いているので(先生はそんなモノ吹かない)別人かもしれないが、調べても出てこない謎の人。

返すB面は頭からデイブ・バレル先生のメチャ弾きが炸裂するフリー本命盤。バレル先生の滅茶苦茶なピアノに煽られて全員がでたらめの限りを尽くす「所謂フリー」が15分堪能できる名演。この路線が行き着くと以前紹介した「エコー」に行ってしまうが、両面通して一時間もこんなモノ聞いていられるかw


知的で張り詰めた空気の漂う現代音楽的なA面と混沌を極めるド・フリーなB面。非常にESPらしい清々しい一枚。ハイレゾ再生しているとバレル先生の破壊力抜群の打鍵ですぐ出音がサチってしまう難しいアルバム。これアナログの時大変だったろうなぁ。。。


おすすめ度。。。☆☆☆☆(J-POPの聞きすぎで耳が腐ったときにお勧めw ただし生還は保証しないw)

ほかに

And the Celestrial............

And the Celestrial............

Luna Surface (Spec)

Luna Surface (Spec)

こんなのもあるが、今年も日本で発売されることはないんだろうなぁ。。。


おまけ

D

Alan Silva+セシル・テイラー大先生によるWith(Exit)。この曲、非常に叙情的なテーマが印象に残る名曲。抽象的に始まって後半で畳み掛けるような旋律で泣かす構成の旨さが際立つ。ソロ先発はSilva。Dixon(tp)のソロで曲の雰囲気が不穏になっていくところなどゾクゾクする。バタバタと暴れるAndrew Cyrille のブラシも聞きどころ。