- アーティスト: 上戸彩,T2ya,小林夏海,Naoto Suzuki
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/11/07
- メディア: CD
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上戸彩の2枚目。当然CCCD。頭2曲は小室の影響を強く受けたトランス/ハウス歌謡トラック。3曲目に1枚目のPurenessのリミックスが遊び半分に入っている。
上戸彩はシングル集に収められたインタビューの中で自身の音楽活動について「"黒い上戸彩"を表現できるのは音楽の世界だけだたったから10何枚もシングルを出せたかったのは嬉しかった」と語っている。その表現者としての意識がかなり強く示されているのがCCCD期のシングル群であったように思う。上戸彩のシングルが「売れた」という話は聞かないが、途切れずに作品をリリースし続けている事実からは少なくとも「本人はやりたくて音楽をやっている」ことが伺えて興味深い。
今となってはスタイルの古いサウンドではあるが瞬間瞬間にはズシンと来る低音のリズムが詰まっており、メジャーなタレントとして「売れなければならない」制約の中でどう「音楽的にまともな」「ましな」音を出すか試行錯誤しているスタッフの苦労が伺える。小室転調があまりにもカッコ悪いのが玉にキズだが、そこで一瞬現れる以外にメジャーなスケールなりコードが一切見られないのがアイドルのシングルとしてはあまりに異色な一枚。