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行く先不明のパソコンblog

???/Aira Mitsuki

???(スリークエスチョン)(初回限定盤)(DVD付)

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Terukadoやぶれかぶれ。なんじゃこりゃの嵐。面白いが、果たしてこれでよかったのだろうか。。。わからん

M1...環ROYをフィーチュアした中華テクノ。中華部分と環ROY部分以外が素晴らしい。君を四段ドア~と連呼する環ROYが悲しい。チャイナ以来の中華路線だがなぜ今中華なんだろう。。。

M2...従来のAiraMitsuki路線に跳ねるチョッパーと若干の中華風味をまぶした良曲。これリードトラックにしないあたりに今回のアルバムに関するTerukadoの自信を感じる。

M3...オザケン「愛し愛され生きるのさ」のカヴァー。イントロのテクノ風味はどっかに置いといて複雑系ネオ渋谷系とでも呼んだらいいのか、ひたすら断片化されたトラックが印象的なアルバムのリード曲。元々Airaのレパートリーにはネオ渋谷系路線があったのだが、これはまた挑戦的な処理で攻めたものだと思う。

M4...マイナー調のニューエレクトロ曲。本アルバムの特徴であるエレピの調べがこのトラックから登場。非常に丁寧に音が重ねられており聞き応えのあるナンバー。この曲もリードトラック。左チャンネルに集められた生楽器のサンプリング音が美しい。

M5...70年代の電化ジャズを思わせるエレピのトーンが美しいrainy tone。M6...若干LDK期のCapsuleから引用した感があるが、それでも揺るがないTerukadoの個性を感じる佳作HumanFuture。Romantic Ropeのモダン化というべきか。トラックとして区切られているがM5とM6は1曲として聞くべき

M7...サヨテクの頃の没曲がやっと登場。たしかに「昔のAira曲」そのもので面白い。ここでひと区切りして怒涛の後半部に入る。

M8...攻撃的なデジポップ。しかしサンプリングボイスの女声があまりにCapsuleの某曲でたまげる。そんことせんでもいいのに。。。Saori@destiny「I Can't」以来ノリに乗るTerukado型ダンスPOPの???バージョン。変なサンプリングボイスさえなければアルバムの中でも白眉のナンバー。

M9...間髪入れず始まるタイトル曲「???」はなんとビッグビートTerukadoが最も得意とするリズムだけに貫禄のあるダンスチューンに仕上がった。とにかく飽きさせない構成が素晴らしい。ただ。。。どうしてこんなに低音が弱いんだこのアルバム!アホちゃうか!>エンジニア! ここはズブズブの低音で攻めるしかないんだよ!石丸で死ぬまでには一度は聴きたい名曲。

M10...この曲も曲間なしでスタート。ベースとエレピの絡みが素晴らしいファンクナンバー。かつて生バンドを率いて行った実験性の強いライブが遂にアルバム曲のナンバーとして結実。進行で中途半端にメジャーに転びかける箇所があるがそこが唯一惜しい。ファンクにはメジャースケールは要らないんだよ。そこだけが惜しい。

M11...Terukado自身が作詞作曲を行ったラテンナンバー。70年代の電化ジャズを思わせるトラックが美しい。ただその上に載っているAiraのボーカルは若干上滑りしており残念ながらトラックに負けている。なんとなくそういう「トラック負け」を感じる曲が多いのが今回のアルバムの特徴だ。

M12...ここでも70年代的な電化ジャズのサウンドが鳴る終曲、LOVE Re:。全体的にこの音が鳴るとトラックが若干Capsuleよりになるのが気になる。しかし、いい感じで四つ打ちが鳴っているトラックである。Terukadoがこんなに気持ちよく四つ打ちを鳴らすのはおそらく初めてじゃないだろうか。

おすすめ度。。。☆☆☆☆(うーん、ystkの影さえ感じなければ。神ががった箇所もあり惜しい作品と言えるかも。しかし、ガラっと作風を変えてきてなおこのクオリティと言うのは買える。気軽なダンスポップ作品として是非手元においておきたい1枚。あとはどうフロア映えするかだろう。このマスタリングはパンチに欠け、おとなしすぎる。「ねぇ」にそこだけは確実に負けている)