突撃!ヒューマン
うねるファンクビート!っていうか、もろになんかのパクリだろこれ!なんだっけ。。。
古谷敏氏率いるアトラク集団ビンプロモーション+成田亨率いる造形集団モ・ブルという今ひとつ何かが欠けているような制作体制で作られた特撮史上稀な「アトラク特撮」作品「突撃!ヒューマン」の主題歌。古谷敏氏は長らく表舞台から姿を消していたが、現在は健在そのもの。特撮コレクターとして知られるM1号の西村氏はかつてビンプロ時代に社長と部下という関係にあったためか、今でも古谷氏からは「おい、祐次!」と呼び捨て扱いされていてなんかオカシイ。でも、西村氏が古谷氏の動静を知らなかったというのも変な話で、古谷さんて本当はなんで雲隠れしてたんすかねぇ。。。
流星ビクトリー/三沢郷
流星人間ゾーンは主題歌もかっこよいが、この「流星ビクトリー」各コーラス前半で描かれる世界観が異常にカッコよすぎてしびれる。ゾーンは「設定最高」「作品ぐちゃぐちゃ」の典型的な「失敗作」で、とにかく本多猪四郎、福田純、古澤憲吾、小栗康平という日本映画界を代表する巨匠たちが持ちまわりで地球の運命をかけた「輪投げ」とか「じゃんけん」を真剣になって撮りまくるという異常な作品に仕上がった。とにかく「危なくなったらゴジラを呼べばいい」というヒーロー不在の世界観、それに応えて自動ドア付きの秘密基地から出撃するゴジラとか、アンタたちはこの設定で何がしたかったんだとしか言いようのない壮絶な出来。が、特撮は東宝のこれまでの資産を存分に生かした凄いシロモノで、これが回を重ねるに従って慣れとアイデアの充実からか空前絶後的な映像が続出するという。。。これで輪投げとかやってなかったらなぁ。。。制圧射撃的にぶちかます流星ミサイルマイトとか流星ミサイルマイト二段打ちとか、対ガロボーグ戦の流星ミサイルマイト零距離射撃(撃った瞬間に背中から内蔵もろともミサイルが吹き出すかっこよさ!)とか、とにかくめちゃくちゃカコイイ殺陣の連続。これでシナリオがなぁ。。。
この曲は歌詞前半部のかっこよさに救われた部分が少なくなく、三沢郷独特の間奏のシンフォニックパートも短く、それほどの出来ではないと思うが、とにかくここまでの世界観はPerfume「エレクトロ・ワールド」くらいしか比肩しうるものがないとさえ思う。
眠れマッハバロン/井上大輔
マッハバロンはOPだけが突出して有名だが、日テレ青春ドラマそのものとしか言いようのないこのEDも傑出の出来。作曲は井上大輔。井上大輔・日本テレビラインだと「機甲界ガリアン」も強烈な出来。
眠れマッハバロンの歌手はすぎうらよしひろ。牛若小太郎のOPの人である。
おまけ
歌詞の読み込みが深すぎて作品内容と激しく乖離するアニキ版イデオン。けれど字面からだけ読めばこういう表現も納得。水木一郎最高傑作といえば
ものすごく単純な歌詞(歌詞の大部分がSOS)を表現力だけで何とかする水木一郎の歌唱力の凄さ呆れる。。。しかし、いちいち終わってからまた始まるこの辺な構造はなんなんだ<フルコーラス版ゴッドマン
アクマイザー3/水木一郎
ギリギリまでブラスの入りを控えたアレンジが秀逸なアクマイザー3OP。この曲はジーグEDと並んでベーシスト殺しとしても知られる高速ベースラインが生命線。タイトルが入る(特にまず英字タイトルが入る瞬間)部分のベースなどとにかく渋い仕上がり。このかっこよさが途中までしか持続しないのは結局「子供番組の主題歌」という制作上の足枷があるためだったと後に渡辺宙明は語っている。このファンクネスあふれるかっこよさは次回作超神ビビューンの劇伴でFullに発揮されることになる。逆にビビューンの主題歌は変な中華趣味でちょっと。。。