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行く先不明のパソコンblog

Japanese Spider-man Episode 9

完全に予算を使い果たした特撮班が必死になって巨大化戦を撮影してドラマのクライマックスを盛り上げようとしていた時期のエピソード。

劇場版のバンクを流用して35mm合成の画質のよい部分をつかいつつ、16mm合成をこれでもかと使いまくる気の違ったような力技特撮に彩られた傑作。今回のマシーンベム、カブトンの必殺技はなんとカブトンレーザーなる光線技。とにかくトラベリングマットをこれでもかと使った光線技描写も凄いが、ホテルの向こう側にカブトンを置き手前にスパイダーマンを置いた合成カットもさりげないが実にセンスよく決まっている。その上、リアプロジェクションと思われる鉄十字団基地内のモニターのカット(手前に演技するモンスター教授を被せている!)など、ほとんど歩けないレオパルドンの事情がどうでもいいように思えるくらいいい画作りのオンパレード。

脚本も巨大化戦がクライマックスになるよう書かれており、後期のおざなりなメカ戦とはまったく次元の異なる仕上がりとなっている。

この後、メカ戦がいいエピソードというとサムソンのエピソードくらいになってしまうので(レオパルドンが直接的打撃を受けて苦戦する様が描かれる)特撮班による力尽きる直前の必死の抵抗という感じでじわっと来てしまうこと請け合いw

唯一心残りは、カブトン巨大化からマーベラー飛来までは「危機」のテーマで盛り上げるくせに、変形から曲を差し替えてマーベラー発進BGMにしてしまうこと。そのまま戦闘曲流せばいいやん!もったいない。。。