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行く先不明のパソコンblog

「リニアモーターガール」発売記念イベント@池袋 サンシャインシティ 16:30~

なぜか中途半端な時間にやっていたリニアの発売イベント。おそらくPerfumeにとって初噴水広場か。

セットリスト

1.コンピュータードライビング

2.ファンデーション

3.リニアモーターガール

今思うと豪華な選曲なのだけど、収録曲の2-3-1の順に並べただけと言う。

追記:リニアモーターガールの黒衣装を着た(おそらく)最後のイベント。もしかしてEggmanとこれ以外はライブで着てないのかも。存在自体は後年のPerfumeCAFEで確認されているので、踊りにくいとか暑いとか何か事情があったのだろうけどもったいないなぁ…ちなみに、9/末のスタジオライブでは初代Tに白ミニスカ(7月の打ち水イベと同じと思われる)、10/頭のTSSイベでは白衣装(8月のお台場イベと同じ衣装と思われる)を着ていたらしい。


分類上、近未来3部作の一枚目とされるリニアだが、楽曲的にはレトロフューチャー路線の延長線上にあり、実質的な転換は次回作「コンピューターシティ」から。近未来路線で顕著となる必殺の「キック四つ打ち」はまだ封印されたまま。そもそも収録曲の大部分が前年録音されて未発表だった「残り曲」だったことに加え、新曲の「リニア」自体、その「コンピュータードライビング」(早い時期に作られたライブでの人気曲)の延長線上にある「ファミコン風ピコピコ音がフィーチャーされた典型的『懐かしい近未来』像」で作られており、曲のどのあたりにメジャー化に伴う「変化」が見られるのか、不明瞭な部分も大きかったように思う。ただ収められた3曲共に録音時期が異なるため、それぞれに完成度の高い個性があり(実際は方向性の揺らぎなのだが表面的にはバラエティ豊かに写る)一種のミニアルバム的性格があることも確か。楽曲の中では「ファンデーション」がもっともメジャー路線に近いリズムを持つが、この曲、発売中止となった「カウンターアトラクション/イミテーションワールド」に通じるラウンジ色/プチフレンチ色を持つ「裏主流派」楽曲の決定版であること(他に「引力」)が面白い。この裏路線、なぜ放棄されたんでしょうかね。

このリニア以降の3枚を「エレクトロ3部作」と呼称する記述がはてなにあるが意味不明。これ、エレクトロか?

のちに、リニアモーターガールは徳間主導で作られた最初の楽曲である事、徳間へのプレゼンが故・中村マネと石井毅マネの手でビタミンドロップ発売前後に行われていた事が徳間のPDによって明らかにされる(途中から石井氏は山本マネに交代) この徳間の動向を見守る形でカウンター/イミテの発売が見送られたと見るのは穿ちすぎか? また、同インタビューで「アキバにリニアモーターカーが走るという話題もあってリニアモーターガールのアイディアを出してみた」趣旨の発言があることから、年初からのアキバでの活動重視は徳間とアミューズの間に「そういう路線」を引こうと言う意思があったことを伺わせる。この路線は結果としてPerfumeに「失われた1年」という負の遺産を残す事になるが、結果としてスタッフの目を覚まさせる事に繋がったように思う。アキバで行われた最後の大規模イベントはエレワーのUDXイベになるわけだが、それ以降、完全にアキバを「捨てた」ことがPerfumeのブレイクに繋がった事を思うと、エレクトロ3部作は「失敗したことが功を奏した」3部作と見ることも可能なのではないだろうか。