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行く先不明のパソコンblog

なんとなく筋道が見えてきた

(以下は全て創作SFなので真面目に受け取らないようにしてください)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/013/03092501.htm

上のリンクを参照していただくとわかるように来年度をめどに輸入盤を禁止する法律が施行されるようです。するしないは国内での版権を持っているメーカー次第なんですが「法的にはこの法律で出来ます」と、答弁の中でレコ協のお偉いさんが明言しています。私がレコ社の社長だったらよほどのお人よしか馬鹿でない限り、並行輸入は全面的に禁止させます。だって自分とこの奴よりも1000円も安く売られていて、しかも自分とこには一銭も金の入ってこないCDなんか、自分の会社的には必要ないでしょ?

で、次のステップですけど、たぶん、輸入盤禁止にあわせて、全CDのCCCD化と課金制の導入でしょうね。SONYあたりが何年も前からしゃかりきに主張している「聞くたびに課金したい」というのが、並行輸入盤(つまりただのCD)が世の中でご禁制品になれば、あとは自由に出来るわけだから。レンタルCD屋でこの課金CCCDをレンタルさせて、一回再生ごとに課金するのね。MDに落としたい人はそのときにどうぞ、と。当然、PCではリッピングできないようにさらに強固なガードをかけるか、専用プレイヤー対応の別フォーマットにしてしまってもいいし。プレイヤーはレンタルCD屋で1台1980円くらいで売ればいいし。

この課金CCCDのいいところは、中古屋に流れたブツからもきちんと収益を原盤製作会社が得る事が出来る点にあるのね。なんせ、ネットに繋いでクレジットカードの番号を入力するか、プリペイドカードを買ってその番号を入力するかしないと再生すら出来ないんだから。何年も前からこのアイデアは出てたんだけど並行輸入盤が最大のネックだったのよ。これが違法となるんだから、準備完了というわけで。だからSACDもDVD-Aもメーカーは普及させる気がなかったのね。課金できないから。専用プレイヤーにしても全然発売されなかったのはこの課金CCCDプレイヤーを出す予定になってるからであれば当然なわけで。

ちなみに一曲再生したら、だいたい500円取るつもりみたい。アルバム曲はどうすんのとかは未定らしいけど。

で、それに歩調を揃えているのがJASRACiPodについてはとにかく「認めない」ネット音楽配信も「認めない」の一点張り。そりゃそうだよ、そこからはレコ社が課金できないから。

知らん人も多いかもしれないけど、ネット上のMIDIデータ摘発のためにJASRACは物凄い予算を投じて、国内全MIDI摘発システムを組んだのね。これは現在もバリバリ稼動してますが、そのうちネット上の国内全MP3データ摘発システムも組むんでしょうね。で、稼動開始後、粛々と「違法だ削除しろ」命令を出す、と。

これと並行していまJASRACがやっているのは「クラ系と水葬系を除いたプレイヤーから演奏場所を奪う」活動。具体的にはライブハウスやオープンな場での演奏に対して「何を演奏しても一律で金を支払うか」「過去10年分にさかのぼって違法使用した著作権料を一括で支払うか」の択一を求めてるのね。裁判に訴えると、なんと裁判所の仮処分命令を取って機器・楽器類を一方的に奪うようなことをするのね。まだ白黒着いてないのにだぜ?当然、裁判はJASRACが勝つんだけど。

基本的にレコ社や楽譜出版社に金が流れないような音楽活動は邪魔だから潰したいんだよね。一律で(包括契約と言います)の場合は、支払った金は「プール金」と言って、どうにでも配分可能な(たとえば古賀財団に70億融資するのに使っても誰も文句言えないような)金に化けるから、それは大歓迎なワケで。

そんなこんなで来年あたりから、かなり良くない状況になりそうです>日本の音楽界

たぶん五年後くらいには非課金CDとRD/ADは課金型CCCDの売れ行きが伸びない元凶、つまり著作権侵害の張本人として槍玉に上げられて、所有自体が違法性のあるものと喧伝されるんじゃないかな?積極的にレコ社が引き取って壊します。音楽を愛する皆さんは課金型CCCDに買い換えてくださいとか言われて。隠して持っている奴は「ミユージック・ガーディアン」とか、かっこいい名前付けられた「善意の」JASRACスパイからの密告で次々に摘発。元テープがこの世に存在してなくてテスト盤しか現存しないような音源も平気で「今度CCCDになったら買い直せばいいだろ。元テープがレコード会社になかったらどうやってこのレコードは作ったんだ。ふざけたこと言うな」とかうそぶくJASRACのバカが次々に叩き割っちゃったりすんの。JASRACのバカはそもそも音楽好きってわけじゃないし。そもそもなんの知識もないからね。

その次に来るのは「音楽を利用している以上対価を払うのは当然です」と言っている以上「演奏者課金」だわな。いまはお目こぼしされているんだけど(ハコが一括して支払うようになっている)、それは単にお目こぼししてるだけだから。譜面を持ってても演奏するたびに課金。もしくは包括契約JASRACと結ぶ。鼻歌も同じ。ただ、これについては「演奏しなければ支払わなくていい」とか言う抜け道だけ作って、世間の非難をかわす。でも、街には上記JASRACの善意のスパイが張っていて、鼻歌でも歌おうものなら「契約結ばれてますか?」とか言われて囲まれると言う。クラ系とか水葬系の奏者は平気で包括契約結んで、年60万くらいぽんと支払うんだろうけどね。奴ら学生のころから金だけはあるし、就職したら大抵音楽なんか止めちゃうし。そもそもJASRACの言いなりだし。

冗談だと思ってるだろうけど、いま貧乏なアマチュアバンドが悲鳴をあげてるのが、コピーバンドやろうとすると違法と言われるのでそもそも演奏活動が出来ない、っていうことなのね。真面目にJASRACに向き合おうとする人たちほど、相手の言い分を素直に聞いてると、どうも演奏活動そのものが物理的に不可能らしい、ということに気づくのね。そりゃそうで、JASRACの目的はレコ社に金の入らないバンドの撲滅なんだから。

もちろん「法外な」金を払えば演奏できるけど、ライブで過去に一回だけ、しかも一曲だけJASRAC登録曲を演奏しただけで、そのハコが750万円(!)請求されるような状態で、まともに演奏できるわけがない。

と、いうわけで、来年あたりから日本の音楽はほとんど死にます。たぶん。