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行く先不明のパソコンblog

例のアレ

例のアレと言っても2012年ごろにやってたやつ。書きかけが一本見つかったので最後まで書いてみた。とりあえず掲載。

実は最終回までプロットはあるのだがもうこんなの需要もないよなぁ





「青い決死線!隊長救出せよ!」

夏菜子がジェット1号で発進する
通信が途絶する
まっすぐ飛び続ける1号機
このままでは燃料切れで墜落してしまうため3号機が偵察に向かう
佐々木隊員からパイロットが意識を失っているようだという連絡が入る
ギリギリまで接近してパイロットとコンタクトを取ろうとするが失敗
総司令の指示で帰還する佐々木隊員
1号機救出作戦が立案される
1号機は自動操縦システムを切っているためMC号に自動着艦させることも合体システムを利用してキングクローバーの形で回収することも困難
最終的に2号機で強引に後方から接近してメンテナンスハッチ経由で1号機のシステムに入って合体システムを起動させキングクローバーに変形させる作戦
しかし、相手は勝手に飛んでいる状態の1号機 最悪、空中衝突して2機とも墜落する可能性があった
作戦には最高練度のパイロットが必要と思われ、早見隊員は自分が指名されるものと思っていたが、選ばれたのは玉井隊員。実際に1号機を確認している佐々木隊員が作戦指揮を取ることになり早見隊員は佐々木隊員の指揮下でMC号の指揮をとるよう命じられる。
納得の行かない早見隊員は総司令に直談判に及ぶ。
2号機の正パイロットである玉井隊員のほうが機体の癖を把握していること、合体機動については玉井隊員の練度が早見隊員の練度に勝ること これらのことから玉井隊員を指名したという総司令
早見は「自分は信用されていないということですか」という。そんなことはないと答える総司令。では自分に行かせてくださいと執拗に願い出る早見。
その早見隊員の姿を見て、腹の底を明かす総司令。率直に言って、君はこの作戦には不適任だと思ったからだ、という総司令。なぜなら君は百田君と近すぎる。状況的に作戦が絶望になったとしても、君はその状況の中で万が一の可能性を見出して作戦を実行しようとするだろう。戻れと命令しても戻ってこない隊員は作戦に参加させることはできないという総司令。そんなことはありません、命令には必ず従います、だからお願いしますと頭を下げる早見。
総司令は、早見が玉井まで失うことを恐れているという。内心、百田は絶望だと思っていて、そのために玉井まで危険に晒したくないと思っている。作戦の困難さを理解し、空中衝突で2人とも死ぬことを恐れている。その怖さから逃れるために自分が玉井の身代わりになって死のうと考えているという。君は百田を助けるために死ぬのなら本望だと思っているつもりなのだろうが、実は仲間が死ぬかもしれないという恐怖心から逃れようとしているだけだ、と。
押し黙る早見隊員に総司令は「私だって部下が死ぬのは怖い。この作戦もどうかと思った。だが、ただ黙っていても百田は死ぬ。だからギリギリまで試してみようと思った」「だが、君の発想は心中だ。私は自分の部下を助からないかもわからない隊員と心中させるつもりはない」「話はここまでだ。持ち場に戻れ。もしくは、休暇でも申請したまえ。君を2号機に載せるつもりはない」
出動するMC号。玉井機が百田機に接近するが合体機構部が破損していることが確認され救出は絶望となる。それでも一か八か合体すべきだという玉井。迷う早見。
本部から連絡があり国籍不明機が作戦空域に接近していることがわかる。MC号のモニターで捉えられる不明機。ブラッククロイツの空爆ロボであることがわかリ早見は断腸の思いで玉井に帰投を命じる。
空爆ロボは見守るように距離を保ったまま追跡してくる。攻撃の機会を伺っているのかそれとも別の意図があるのか。困惑する早見。戻ってきた玉井が早見になぜ作戦を中止するのか詰め寄ってくる。このまま燃料切れさせるのが敵の狙いなのかもしれない。
佐々木隊員に総司令から空爆ロボと距離を取るよう司令が入る。早見はその命令を拒絶する。自分が2号機に乗って百田の護衛につくからMC号を下がらせるよう佐々木に提案する早見。佐々木はそれなら自分も3号器で出動するという。指揮官がいなくなるじゃないかと早見。指揮官は1号機で救出を待っていると佐々木。玉井と有安にMC号を任せ発艦する早見機と佐々木機。空爆ロボを引き付けるためにわざと接近していくMC号。しかし空爆ロボはMC号を無視して百田機を追尾する。
百田機を空爆ロボの攻撃システムがロックオンする。反転して反撃すべきか考える早見だがあえてその事実を無視して強行合体を試みることにする。まもなく燃料が切れる。

作戦はまず2号機と3号機を合体させエンジン推力を増加させる。その推力を使って1号機を後方から串刺しにする形で捉え、2号機と3号機の推力だけで飛行する。最悪、失速して墜落するかもしれない。だが、これしか方法がない。早見と佐々木はこの作戦を実行することに決めた。

合体して後方から1号機に近づく早見たち。早見は佐々木に巻き込んですまないと詫びる。佐々木は気にしないでいいという。成功すればいいと。

百田機のエンジンを機銃で潰してエンジンを殺す早見。推進力を失い降下し始める百田機。早見たちは百田機の下に潜り込み持ち上げるような形で接近する。タイミングが狂えば2号機は1号機と3号機の間でサンドイッチ。潰されて早見は死ぬ。佐々木はためらうがもう迷っている暇はない。早見がガッ対を指示し佐々木は増速する。2号機のノーズがグシャリと潰れていく。早見の席から1号機の百田の後頭部が見える。手を伸ばす早見。推力をコントロールしきれずコクピットまで潰れていく2号機。

息を呑む玉井、有安。成功か、失敗か。

「合体成功。これからMC号に向かう」早見の声が無線で入る。ほっと胸をなでおろす玉井たち。合体状態の123号機を収容するMC号。何もせずに離れていく空爆ロボ

本部。百田は飛行中に急速に減圧されたため意識を失って昏倒したことがわかる。帰投次第メディカルセンターに直行するよう命じる総司令。早見に命令を無視して2号機に乗ったことで謹慎を命じる。

その時、スクリーンにツッタン仮面大将軍が現れ、そうそうカリカリしなさんな、早見君にしてはよくやったじゃないかと話しだす。発信場所の特定を命じる総司令に無駄なことだよと釘を差しながら今回の件は一部始終見せてもらっていたという大将軍。実は早見隊員は最後まで決断できずに百田機を市街地に墜落させるのがオチだと思っていた、万が一の場合、1号機が市街地に突っ込む前に我々の手で撃墜するつもりだったと。あの空爆ロボはそのためだったんだなと総司令。正直、早見にこの作戦を任せた君を軽蔑していたよという。私は信じていたと総司令。嘘をつくもんじゃない、内心冷や汗ものだったはずだと大将軍。今回の君らの正解はMC号とメンバー全員を失ってでも百田隊長を救出すること。百田隊長が死ねばMCZやキングクローバーなど赤子の手をひねるも同然だからね。お宅の早見くんはそこを踏まえきちんと決断できた。よくやったよ。なるほど人間は人間は成長するものだと思ったといい、こう続けた。「だが、早見は百田ほどの人物ではない。次の選択肢は心中かもしれんよ、よくよく気をつけることだ」高笑いして通信を切る大将軍。逆探知を命じた総司令だがすでに痕跡は途絶えていた。

早見たちを出迎える総司令。早見は申し訳ありませんでしたというが、総司令は大将軍に言われた言葉を振り払うかのように「よくやった」とねぎらいの言葉をかけるのだった。