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行く先不明のパソコンblog

ばくわら

メモ キャラクター紹介

登場人物

リホ・サヤシ

超人機構UTEに所属する作戦要員。過去の大事故によりそれ以前の記憶を失ってしまった「過去のない女」故郷も家族もわからずリホ・サヤシの名も廣島の超人研究施設で与えられた暫定的なものである。驚異的な回復力とプラズマを自在に操る発火能力が武器。UTEでは特殊作戦ユニット「ワンフォー」のエース格。超人と呼ばれることに誇りを持ち、その驚異的な能力を「力なき正義」のために捧げたいという理念を持つ。ファルスはリホを「リリーの創作した別人格」と捉えており、リホの語る超人機構などの存在を信じていない。リリーの人格に支配される過程で、進行の止まっていたはずの(リリーとしての)繭期を発症、それは「親しい友人の血を欲する」という極めて重いものであった。ファルスとはイニシアチブを交換しあう仲となるが、リホはそれを自然なことと受け入れてしまい、後日ファルスからそのことを「重大な疑問点」として指摘されることになる。リリーの人格に支配されている間は超人としての能力も失っている。

リリー・アンダーソン

クランでリホに蘇った「別人格」 かつてはソフィ・アンダーソンことファルスの婚約者だった。およそ800年前に研究施設で起きた大事故の責任を取る形で「永遠の命」を服用、それにより永遠の繭期を生きることになった。「永遠の命」の副作用により発狂→人格崩壊を繰り返し記憶をリセットしまう障害を持つ。アヤカのような「成功例」ではないためリリーの延命は「ウル」に依存している。物語の後半では「ウル」による延命効果が失効しつつあり「寿命」により死の床につくが、その反動でゆっくりと肉体の時間経過が再開し繭期の終わりを迎えようとしていた。ファルスがかつての自分の婚約者ソフィである事は完全に忘れてしまっているが、繭期の(同時に「命の」)終わりに向け、大人の女性として彼を深く愛することができるようになって行く。一方で、戻ってきたマリーゴールドに田村の面影を見つけ、異常なほどの固執を見せたり、「ウル」が効かなくなっているため「友人の血を欲する」症状を抑えることが出来なくなるなど精神的な不安定さも増していった。命を削ることがわかっていながら監督生であり続けることを望むのは、リリーの中に「リホ」の存在が微かに残っているためでもある。アンダーソンの名はソフィがファルスと名を変えるにあたり、リリーに名乗らせたもので本名ではない。物語中盤以降のリホの支配的な人格。

ファルス/ソフィ・アンダーソン

「ある事情」がきっかけで「永遠の生命」を持つようになった少年。およそ3000年の時間を生きており、伝説の存在である「TRUMP」に近いものとしてブラド機関の監視下に置かれている「籠の鳥」 3000年の孤独の中で愛するものとの死別を繰り返すうちに自分の持つ「不死の力」を他人(最初は短名種であるダンピールの少年少女に)に分け与えることが出来ないものかと考えるようになる。実験の結果、繭期の子供たちの延命薬である「ウル」の開発に成功、これにより「永遠の命」(薬ではなく字義通りの意味)の復活の可能性を探る若手研究者のホープとして祭り上げられるものの、およそ800年前に研究所内で致命的な事故に遭遇、研究者としての未来を絶たれる。以後、血盟議会から与えられたクランの「お館様」として、ファルスの正体を知る一握りのメンバーとともに重症の繭期の少年少女の延命に人生を費やしていた。「ウル」による延命効果を失った姿のリリーと再会し、かつての婚約者であることを伏せながら彼女の治療を行うも「寿命」という現実に直面し立ち尽くす。その結果、禁じられていたはずの「永遠の命」の調合を再開することを決意、アヤカと紫蘭を激怒させる結果を招く。「永遠の繭期」により少年のままの正義感を持つがそれは「力なき正義」であり、リリーは自分の人格を捨ててでも彼の「正義」を救うためにリホに戻ることを選択することになる。

アヤカ/スノウ

800年前にファルスの研究所に送られてきた「最初の4人」の一人。重症の繭期を発症しており、時に冷酷で残酷な人格を露わにする。「永遠の命」を投与され「不死の存在」になることに成功するが、不安定な人格を制御することが出来ず研究所の全所員を殺戮するカタストロフを招く。「最初の4人」の一人であるユウカに固執しており、彼女がクランを去った以降もその存在を探し求める。自分を怪物に作り変え、親友を奪ったファルスを憎み復讐の機会を伺っていた。ファルスのイニシアチブをキャンセルできる唯一の存在である。ファルスから受け継いだイニシアチブによる発火能力と自身の特殊能力である凍結能力(スノウ時代の能力)を併せ持つが、同時に発火能力に特化したリホに劣後する原因ともなった。スノウの人格は事故後、ファルスの影響下にあった時期に存在していたが、現在は失われている。ファルスからは「過去に生きている」と評され、事実上見捨てられている。

カノン/紫蘭

クランの監督生にしてアヤカの守護者。「最初の4人」の生き残りでありアヤカを怪物にしたファルスを憎んでいる。アヤカがスノウになった時点で元の名を捨て紫蘭を名乗るようになったが、スノウの人格が消えてしまったことでアヤカの中の紫蘭に関する記憶も欠落してしまい、紫蘭がかつての親友カノンであることをアヤカは忘れてしまった。アヤカの記憶を取り戻すすべは失われており、そのことがより一層ファルスへの憎しみを掻き立てる原因になった。絶えずアヤカに寄り添い、人格の揺れからくる破局を押しとどめる役割を果たす。このためクラン内では唯一ファルスに対して特権的に振る舞うことを認められており、その意見にはファルスであっても逆らうことをためらうことになる。

チェリー

クランの生徒であり、リリーの親友。クラン内では生徒であると当時にソフィとしてのファルスの研究助手としての役割を果たす。アヤカに殺戮された研究所員の生き残りであり、事故後のアヤカたちの世話をする目的で「ウル」を服用、以後の時間を止めている。クラン内ではシルベチカとキャメリア、リリーとファルスの間を取り持つなどキューピッド役を務めてきたが、自身は寄り添うもののいない孤独に疲弊していた。性格は臆病で保守的。それ故の内向的な自傷傾向があり、物語開始時点では精神的な限界に来ていた。リリーが死の床についた以降は攻撃的な姿勢に転じるが、その結果は残酷な現実となって彼女に振りかかることになる。マリーゴールドを自殺させた原因は彼女にもあるのだが、そのことについては余り気にしていない様子であり、親しい者以外への感情に冷淡な部分があることを伺わせる。

劇団田村/マリーゴールド

本名メイミ・タムラ。リホからは面と向かっては「田村ちゃん」と呼ばれる。「めいめい」は愛称。UTEの準メンバーであり「チームばくわら」の支援要員。超人でもプリンセスでもないため特殊能力は持たないが、卓越した変装力と針の穴を抜く射撃能力が身上。八重歯がチャームポイントだったが、それを見たヴァンプたちに「ダンピール」ではないかとの疑いを持たれることになる。クランでマリーゴールドの人格を与えられダンピールとしての苛烈な差別といじめに直面し、リホからも見殺しにされたショックから一度は自ら命を断つ。チェリーの一存でクランに戻されるがその時は既にマリーゴールドが支配的な人格になっており元の自分もリホのことも忘れていた。自分のことを「めいめい」と呼び固執するリリーに怯えており彼女を拒絶する。母親は人間であり、自分自身も人間であり続けたいと願う一面を持つ。クランの中ではそれ故か友人を作らず孤独な存在。シルベチカだけが唯一彼女に積極的に接していたが、それはマリーゴールドの正体に不信を抱いていたためでもあった。

キャメリア

ファルスの古い友人であり、研究所員の生き残り。クランでは監督生を務める一方で「ウル」製造のサポートを行う。性格は温和で誠実。なよなよした面も持ち女子受けは悪いがシルベチカの心を射止めることに成功した。物語の後半でシルベチカとの間に子供を授かってしまいファルスから繭期の終わりを告げられる。春にはクランを卒業しシルベチカとともに故郷の村に帰ることになっていた。度々紫蘭と衝突するファルスのなだめ役でもある。「何かを得るためには何かを失わなければならない」という独特の死生観を持つ。

シルベチカ

キャメリアの恋人である繭期の少女。他人の「腹の底」が見えてしまうタイプであり強い対人ストレスを抱えていた。その結果、周囲の人々に暴力的に振る舞うようになり家族からも見捨てられるような形でクランに半ば強制的に送られてきた。クランに送られて来た当初から「ハリネズミ」と仇名され、他人を傷つけることでしか自分を守れないような少女だった。懲罰房入りの常連であり、チェリーを始めとするクランの幹部からもお手上げとされ、繭期の悪化とともにクランを出ることもなく死ぬだろうと目されていた。男子寮の監督生であるキャメリアと出会い、彼を愛することで本来の自分を取り戻すことに成功する。誠実だけがとりえのキャメリアの性格が「相手の裏が見えすぎる」シルベチカにとって唯一の救いになった。以後、キャメリアの献身的なサポートを受け、監督生に選ばれるまでの信頼をクランの仲間から得る一方で、男女の仲であることも明らかになってしまい潔癖症気味の竜胆からは敵視されている。物語の後半でキャメリアの子供を宿すが、ファルスから「その子は育たない」と宣告されてしまう。自分の過去の面影をマリーゴールドの中に見ており、帰ってきた彼女の世話をクランの中で唯一熱心に見ている。その過程でマリーゴールドの存在に「嘘」を見出す。ファルスの「仲間」の一人であるが、クランの秘密は知らない。

マーガレット

自称「プリンセス」マーガレット。クランの中にある派閥のリーダーであり、ジャスミン、クレマチスミモザと言った手下を率いる。紫蘭派であり、手下を紫蘭の下に送っている。繭期の症状として「ダンピールを見抜く力」があるとされており、マーガレットに「ダンピールよ!」と名指しされた生徒は立場や事実と関係なく苛烈なイジメに晒されることになるため、彼女に敵視されないようにするのがクランの中での保身術となってしまっている。彼女がクランに来て以来、物語開始までの間に何人もの(無実の)自殺者を出しておりファルスはこれをやめさせるために必死の努力をしているが、逆に「なぜダンピールをかばう必要があるのか」と変人扱いされている状態。また、紫蘭の庇護にあるためファルスもそれ以上は強く言えない立場でもある。

ジャスミン、クレマチスミモザ

マーガレット派の少女たち。紫蘭に噛まれイニシアチブの影響下にある。クレマチスはリリーへの鉄砲玉に使われるが、塔の頂上に追い詰められ口封じのため投身を指示されて死亡。本来の手筈ではクラン外に脱出させる予定だったため、事件以降、ジャスミンたちは紫蘭たちに不信を抱く。最終的に2人から離反する素振りを示すが、アヤカの一方的な粛清にあって全滅する。

竜胆

クランの監督生であり潔癖症気味の少女。純潔を掲げるクランの規則を誇りに思い、女子寮に男子がちょっかいを出してくることを嫌う。紫蘭とは親友であり、友情以上の感情を強く持っている。アヤカの方しか向いていない紫蘭の背中を見続けてきた。何度も紫蘭を噛もうとするが、ギリギリのところで自制している。リホがマリーゴールドを噛もうとした事件については、表面的に批判的な態度を取るが内面的には同情的な立場を取る。「ウル」により繭期の状態で成長が止まっているが肉体的には早熟であり熟れきったまま「その先」を止められている。その反動からか繭期の症状として「異性噛み」が強く現れることがあり、ファルスとキャメリアも竜胆の内面に踏み込むことをためらっている。一方で、同性であるカトレアと「関係」を結ばされ、一方的にイニシアチブを取られてしまっている。潔癖症紫蘭への思慕故に、精神的にはカトレアを「拒んで」いるが、肉体的には逃れられないほど「受け入れて」しまっており、チェリーとは別の意味でズタズタに疲れきっている状態。監督生だがクランの秘密は知らない。チェリーがクランを「地獄」と形容するのに対して竜胆はクランを「煉獄」と呼ぶ。いわゆる「噂の二人」

カトレア

クランの中にある派閥のリーダー。竜胆の紫蘭への特別な感情を見抜き、それを材料に竜胆と「個人的に」親しくなった。クラン内部ではストレートに「肉体関係」を噂されている。リホやファルスに対してライバル視する部分がありそれが動機で竜胆の掌握に向かったと思われる。竜胆との関係からクラン内部では竜胆派と目される。少年の魅力と少女の繊細さを併せ持つ。密かにクラン掌握の野望を抱いている様子も見せ、時にファルス派失脚を狙う。

ナスターシャム

カトレア派の少女。側近。武闘派。拳に絶対の自信を持つ。カトレアに対してどのような感情を抱いているのか表面からはわかりにくいが、愛しているのかもしれない。

ローズ

クランの生徒。温厚な性格であり、下級生の母親代わりを務める。終盤、アヤカの虐殺から下級生を守りリリーの病室に逃げ込んでくる。カトレア派。武闘派。ぶちかましが得意。アヤカの手からも逃れており、ぶちかましは有効だったと思われる。

吉澤

UTE特殊任務群作戦部長。元テロリスト。方向性の違いから組織と袂を分かちテロリズムによる超人解放を掲げUTEと敵対していたが太陽衛星事件をきっかけに本部に出頭、「猫の首に鈴をつけられた」状態になり作戦担当としてしぶしぶUTE傘下の超人集団を統括している。同じUTEメンバーである梨華と「同居」しているが周囲は「同棲」と見ている(本人は否定)少女風化事件の調査にリホと田村を送り出す。

ユカ・ミヤザキ

通称ジュース由加。本部オペレーション要員として吉澤をサポートしていた。超人ユニットGreenFieldsのメンバー。数学的な次元変換を物理世界で実現させる「界の能力」を持つ。