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不毛の音楽/アイドルblog

ばくわら 番外編 リリウム そのじゅういち(改訂稿)

物語の結末まで一気に突っ走ります。あとニ回で完結。

・病室

・ファルス、リホがベッドから離れて立っているのを見て驚く

・「ファルス、私、今日はとても気分がいいの」「踊りましょう」「踊ってくださらない?」

・ワンピース姿のリホ。くるくる回るたびにスカートが広がる。

・ファルスは奇跡でも見るような目で。半信半疑で

・「いいよ」「君が踊りたいというなら」「踊ろうか」

・ダンスルーム。二人きりのワルツ。

・まるで死の床にあることが嘘のように軽やかに楽しげに踊るリホ。

・踊れないファルスをからかい、繭期が重くならなければ踊り子になりたかったというリホ。

・覚えているファルス?わたしたちが最初に会った日のこと。私たち踊ったんだよ?覚えている?

・クランフェストを覚えている?私たち、あの日、出会ったんだよ。覚えている?

・覚えている?空は青いんだよ?覚えている?夜空には星が輝いているんだよ?ファルス覚えている?

・そうだ、リホのこと教えてあげる。ファルスはリホのこと知らないでしょ。教えてあげる。

・リホはとても寂しい女の子なの。過去の記憶がないの。家族もいない。施設で育ったの。

・リホには仲間がいる。チェリーや、竜胆そっくりなの。シルベチカやローズそっくりの子もいる

・でもリホはひとりぼっち。本当の仲間を探している。本当の家族を探している。寂しい子なの。

・だから、私とは違う。私は、ファルスと出会えたから。私は一人ぼっちじゃない。

・リホは私にとても良く似ているの。でも私じゃない。私にはファルスがいる。あなたがいる。

・だから私は幸せ。私はリホじゃない。私は寂しくない。

・こうしてファルスと踊ることができるよ。私は、今、とっても幸せ。幸せよ。

・リホは息切れし、もう昔みたいには踊れなくなった、と微笑いながら、ゆっくりと離れていく。

・そして、ファルスの方に向き直り「これで、おしまい」といった。

・神様が夢の中に出てきて「今日で終わりだから一日好きなことをしなさい」って言ったの

・私は踊ることが一番好きだから最後におもいっきり踊りたかった。一番好きな人と踊りたかったの。

・付き合ってくれてありがとう。

・ファルスは終わりの日が来たことを知る。だが不思議と心は穏やかだった。

・彼女がはっきりとした意識のあるときに話す最後の言葉だと直感した。一言も聞き逃したくなかった。

・ファルス、私がいなくなったら、チェリーと仲良くしてあげて。

・チェリーああ見えてもきっとファルスのことが好きだよ。

・私もファルスのことが大好きだった。でも、これで、おしまい。さようなら

・そのまま意識を失い崩れ落ちるリホ。信じられない程の高熱だった。

・病室

・リホの血液を採取するというチェリー。永遠の命の効果が出ていさえすれば!

・もうそんなことどうでもいいよというファルス。それより、彼女にお別れしてくれないかという。

・チェリーはムキになって血液採取を始める。ありがとうというファルス。

・リホが危篤という噂がクランの中に流れる。

紫蘭は「これでもう復讐も意味を失う」というが、アヤカはそんなのは許せないという。

・ユウカちゃんは、私の手で灰になるの。勝手に死ぬなんて、そんなのは許せない。

・「なぜクレマチスをお救いくださらなかったのですか!」

・問い詰めるミモザに「燃えろ」というアヤカ。燃え上がるミモザ

・ジャスミンの悲鳴。そのジャスミンも燃やしてしまうアヤカ。

・このクランも今日限り灰になるのよ。そう行って部屋を出て行く。

・廊下から生徒の悲鳴が聞こえる。

紫蘭「(震えながら)やめて。。。やめて!」

紫蘭の絶叫。

・病室

・ベッドの上で昏睡状態に陥っているリホ。ファルス、チェリー、竜胆、シルベチカ、マリーゴールド

・「君を呼んだ覚えはないが。。。まぁ、いいや」「一緒に看取ってやってくれるかい?」

。みんな今日までありがとう。こういうことをするのは何度目かはもう忘れたが、一種の儀式だと思ってくれ。

・これから話すのは、君たちが、常日頃疑問に思っていたであろうことへの種明かしだ。

・僕は奇術師を気取るつもりはないので、すべてのトリックを明かそうと思う。

・ただし、条件は「永遠の忘却」だ。君たちはここで聞いたことを覚えてはいられない。

・そのことを承知のうえで、話を聞いてもらいたい。

・このクランはサナトリウムを装ってはいるが、実は研究施設にすぎない。

・研究のテーマは「永遠の命」いわばTRUMPの復活。寮生たちは集められた実験材料。モルモット。

・研究所の最初の4人 アヤカ、カノン、ユウカ、サキ。アヤカとカノンだけが生き残った。

・リリーは人格を変えてクランに何度もやってくる リホという人格もその一つにすぎない

マリーゴールド複数の人間がその都度マリーゴールドを演じさせられる

・チェリーはリリーの無二の親友 自分を忘れてしまった親友との友情を1から始め続けてくれた

・アヤカ/スノウはイニシアチブの効かない存在 実験は怪物を産んでしまった

紫蘭はチェリーと同じ存在。イニシアチブの効かなくなったアヤカのそばにずっと付いている

紫蘭の本当の名前はカノン。最初の4人の生き残り。

・イニシアチブを受け付けなくなった時点で、アヤカの過去の記憶を蘇らせる手段も失われた

・カノンはアヤカから忘れられてしまった。ユウカのことだけは覚えているのに!

・田村がダンピールというのは「本当」のこと。「外の世界」から現れたので驚いた。

・リリーのために田村にマリーゴールド役を演じさせることにした

・リリーがクランを離れた隙に手首を切ったマリーゴールドの記憶をリセットした

・チェリーが呼ばなければ、マリーゴールドは「外の世界」で自分がかつて何者だったかもわからないまま

・リリーの新しい人格は自らが防衛のために作り出してしまうもので「永遠の命」のいわばペナルティ。

・リリーの記憶をすべて蘇らせてしまえば人格が統合できず破綻する。過去に何度も同じ結果になった。

・だが、もうリリーの記憶を消すつもりはない。まもなく彼女は死ぬ。

・ファルスは偽名。ソフィ・アンダーソンが本名。クランの創設者と同じ名前だが

・お気付きの通り同一人物。ある事情でもう3000年も生きている。とはいえ、君たちも似たようなものさ。

・このクランで最も長く生きているのはアヤカと紫蘭。もう800年も生きている。

・次がリリー、竜胆。チェリーは少し遅れて研究所に来た。その下がキャメリアとシルベチカの世代

・君たちの家族も友人もとうの昔に死んでいる。それは申し訳なく思う。

・このクランに入る重症の繭期の少女たちは、本来なら全て死ぬ運命にあった。

「ウル」とイニシアチブで延命できているのは奇跡に近い。けれど、結局は病気、事故、自殺、そして寿命で死んでしまう。森の外で急速に老化して死んだ少女はウルを飲み続けなかったから。

・なずこんな狂った研究を続けているのか? ひとつは贖罪だ。もうひとつは願いだ。

・アヤカという怪物を生み出してしまったことへの贖罪。カノンとの約束。

・もう一つは、リリーにもう一度青い空を見せてあげたい。満天の星を見せてあげたい。その願い。

・リリーの下の名前がアンダーソンなのは偶然じゃない。

・僕がソフィの名前を捨てるまで、彼女は僕の婚約者だった。実験の失敗が二人から全てを奪った。

・僕は自分の名前を捨てる代わりに、彼女にアンダーソンの名を名乗ってもらうことにした。

・リリーはあのころと全く変わらない。いつまでも綺麗だ。でももう終わる。

・おとぎ話はこれで終わりだ。君たちはこの部屋から一歩外に出た瞬間に今聞いた話を何もかも忘れてしまう

・ご静聴ありがとう。リリーと、二人きりにしてくれないか。

・あなたは一つ重要なことを話していない。怪物ってどういう意味ですか?

・アヤカは僕なんだ。僕は怪物なんだ。僕はもう一人の僕を生み出してしまった。

・いや、或いは。アヤカは僕以上の怪物であるのかもしれない。

・火のついた少女が絶叫とともに倒れこむ。逃げ遅れた少女に「燃えろ」とつぶやき、焼いてしまうアヤカ。

・ナイフを持った少女、叫びながらアヤカに斬りつけるが何の効果もない。燃やされる。

・猟銃を持った少女、勇気を持ってアヤカを撃つが、アヤカは倒れない。恐れおののく少女、焼かれる。

・アヤカの去ったあとの惨劇に駆け込んでくる紫蘭。その地獄のような光景を見て、絶叫。

・チェリーが血液検査の結果を話し始める。永遠の命を投与しても、アヤカに起きた変化はリリーには現れなかった。リリーは結局、何をしても不死の肉体を得ることが出来なかった。失敗だった。

・結局、この世に生まれた「怪物」は僕とアヤカのふたりきり。彼女は僕のことを憎んでいる。

・永遠の命は永遠の地獄なんだ。ここはアヤカのための永遠の牢獄。アヤカのための友人たち。アヤカのための幻のクラン。永遠に終わらない繭期。

・アヤカを羽交い締めにしている紫蘭。やめて、もうやめて!と悲鳴を上げている。

・物陰に固まってうずくまって怯えている下級生たち。アヤカそれを見つける。焼こうとする。

・やめろ!やめろ!やめてくれ!ただひたすら懇願する紫蘭。振りほどくアヤカ

・踊り場の上で待ち伏せていた男子生徒の一団、猟銃で一斉に撃つ。蜂の巣になるアヤカ。紫蘭の悲鳴。

・だが、アヤカはびくともしない。指揮官格の男子生徒、ひるむな、撃て!と命じる。反撃するアヤカ。

・燃え上がり、あるものはその場で焼け死に、あるものは階段を転げ落ちる。全滅する男子生徒達。

・再び、下級生たちに目を向けるアヤカ。その光景を見たローズ、下級生たちに覆いかぶさる。

紫蘭、アヤカにすがってやめて!と絶叫し続ける。

・僕はTRUMPを作るのに失敗した。僕に作ることが出来たのは永遠の命「だけ」を持つ魔女。彼女は他に何もない。TRUMPのように誰かを噛み仲間にすることも、永遠の命を与えることも出来ない。世間は僕に「失敗者」のレッテルを貼り、アヤカに「犠牲者」のレッテルを貼った。

・僕は「永遠の命」の研究から手を引かされた。研究は封印された。

・アヤカはもう治せない。薬もいらない。彼女は永遠の時を生きる。僕らが滅んだあとも。世界が終わったあとも。たった一人で。永遠の地獄を生きる。

・同じ薬を飲んだ4人の中で、どうしてアヤカだけが魔女となったのかは今でも分からない。けれど、僕には責任がある。間もなくリリーもいなくなる。チェリーもいなくなる。君たちもいなくなる。だが、僕は残る。アヤカの永遠のパートナーは、僕なんだ。

・ローズが下級生を連れて逃げ込んでくる。「なにこれなにしてるの!?」

・気にすることはない。それで、どうしたの? 下が騒がしいようだけど

・アヤカがおかしくなって、みんなを殺して回ってる!もうすぐここにもくるよ!

・一同、ファルスを見る。

・ファルス「負のイニシアチブを感じる」「なるほど、これはアヤカのイニシアチブか」

マリーゴールド、竜胆、部屋から出ていこうとする。止めるファルス。

・「待て」「君たちの記憶を消す」

・まだそんなことを言ってるのか!ここはもう終わりなのに!

・終わらせやしないさ。アヤカの地獄、僕の責任、永遠の繭期を続けるんだ。遠い昔、リリーと相談して決めたことだ。彼女との約束なんだ。僕はアヤカを見捨てない。ここは必要なんだ

・記憶を消すことで、死は過去に起きた出来事になり、楽しかった思い出は未来への希望になる。今を消すことで、過去を増やし未来を担保できるんだ。だから、これからも続けていく。

マリーゴールド「あなたは狂ってるわ!」

・「おかげさまで」「でも、好きで狂ったわけじゃない」「僕は君のように自殺することさえ出来ない」「少しくらいは同情してくれ」「愛する人さえ失おうというのに」

・「あなたの狂気がこの結末を招いたんだ!」

・「そうだね」「君の言うとおりだ」「じゃあ、消すよ」

・手を伸ばすファルス。その姿はアヤカそっくりだ。「忘れてしまえ」

・「ダメだよファルス」リホが目を開いた。

・ファルス、リホのそばに駆け寄る。

・「みんなと力を合わせなきゃダメだ」「思い出は力になるよファルス」「思い出を消しちゃいけない」「私のことも」「忘れないでいて」

・「待ってくれリリー」「僕を置いて行かないでくれ」「僕を一人にしないで」「君が好きだ」「君だけが好きだ」「もう少し、もう少しだけ一緒にいてくれ!」「僕達、また会えたばかりじゃないか!」「いなくならないでくれ」「お願いだ」「リリー」「いなくならないで」

・「ファルス、踊ってくれてありがとう」「みんなを連れて青空を見に行っ」

・それが最後の言葉だった。

・ファルスは、子供のように泣き崩れた。リホに頬摺りしながら。

・ゆっくりと部屋に入ってくるアヤカ。後退りする一同。ファルスはリホを抱きしめたまま

・アヤカ、リリーは死んだよ。たった今死んだ。来るのが遅すぎた。

・ユウカちゃん。憎い女。私の手で、殺してやりたかった。

・なぜそんなに憎むんです? もう死んでしまったのに。あなたみたいに永遠の命を得ることもなく。

・永遠の命なんていらなかったの。私にはそんなものはいらなかった。

・この命のお陰で私はずっとひとりぼっちだった。ユウカちゃんだけが唯一の友達だった。

・ユウカちゃんは、いつまでも私と一緒だよと約束していたのに、サキと一緒に私の前からいなくなった。

・ユウカちゃんはクランに戻ってきても私のことは知らないという。私のことを忘れてしまった。

・だから、私は愛するのをやめて、憎むようになった。だから殺したの。

・私をこんな体にしておいて、忘れてしまうなんて酷すぎる

・ユウカちゃんは殺しても殺しても現れたの。だから、みんなこの手で殺したの。殺したの。

・ユウカちゃんがそこの女を連れてまたクランに現れた夜に噛んだのは、私よ。

・イニシアチブを掌握するために。

・記憶に齟齬を与え、自ら真実を探し始めるよう、罠を張ったわ。

・死ぬほどの苦しみを味合わせてやった。ざまあみろ。

・私を見捨てたユウカちゃん。苦しんで、狂ってしまえばいいんだわ。ざまあみろ。

・「このクランはどうしてこんなキチガイばかり生むんだ。。。」

・「永遠の繭期はTRUMPでもない私たちには重すぎた。これは、その破局よ」

・ファルスが顔を上げた。怒りに満ちた目

・お前、今なんて言った?

・お前が噛んだだと?

・記憶をいじっただと?

・ざまあみろといったか?

・お前、優しかった心はもうなくなっちまったのかよ。。。?

・心は死んだわ。とうの昔に。あなたと同じよファルス。今の私は生きる屍。

・あなたと同じよ、ファルス。私たちの心はもう死んでいるのよ?

・違う。僕の心が死んだのはたった今だ。お前と一緒にするな

・こんな体にしてなにをいうの。いまさらなにを言うの?

・ひとでなし。サキを殺したのはあなた。サキをモルモットにして殺したのはあなた

・ひとでなし。リリーを実験材料にしたのはあなた。周囲の圧力に負けて婚約者を生贄に差し出したのはあなた

・ひとでなし。チェリーの純潔を奪ったのはあなた。親友にバラされるのを恐れた彼女を協力者に仕立てあげたのもあなた

・私の体を元に戻して。ファルス、元に戻してちょうだい。。。心が救えないなら、せめて体を戻してちょうだい。私の体を元に戻して。

・それができないのなら、燃えて。

・燃え上がるファルスの体。チェリーの悲鳴。紫蘭、アヤカにすがってやめて、やめて!と叫ぶ。

・ファルス、燃えながら「そうかわかったよ」「なぜリリーに永遠が宿らなかったのかわかった」「僕らとの違いがわかった」「心だ」「僕たちの心は死んでいる」「だから、死んだことにさえ気づかぬまま、永遠に生き続けていられるんだ」「リリーが永遠に生き続けられるわけはなかった」「お前との決定的な違いだ」

・「あなたも心なきバケモノなのよ」「ひとでなし」「消えてしまいなさい」

・「そうさ、僕らはひとでなしなんだ」「永遠の夢にとりつかれた哀れな妄執の怪物さ」「だが違う」「馬鹿者さ」「バケモノじゃない」「僕たちは誰も幸せにできなかった馬鹿者なのさ」「僕と君」「永遠にその罰を受ける」「僕の次は君だ」「あばよ、永遠の馬鹿者」「お前も未来永劫の罰を受けろ!」

・アヤカ、力を全開にしてファルスを焼きつくしにかかる。ファルスの叫び。虚空に手を伸ばす紫蘭。何も掴むことの出来ない、その手。

・「(苦しい)こんなことくらいで僕が死ぬと思うのか」「僕はお前と同じ存在なんだ」「お前こそ燃えろ!」「灰になれ!」

・反撃するファルス。燃え上がるアヤカ。紫蘭の悲鳴。だが

・アヤカ、嘲笑って「私がなぜスノウという呼び名を与えられたか」「忘れたの?」「凍れ」

・一瞬のうちにアヤカにまとわりついていた炎は消えてしまう。アヤカ、狂った様に笑う。それは化け物になってしまった己への絶望に満ちた憐憫だ

・ボロボロのファルス、チェリーたちを守りながら「竜胆、田村、合図したらみんなを連れて部屋からとびだせ」

・「このバケモノは僕が止める」「あなたはどうするの?」「部屋ごと燃やしてこいつと心中だ」

・「ダメよ」「バカな真似はやめて」「田村って誰のことですか?」

・その時、リホがゆっくりと目を開いた。

・そんなバカな。。。ユウカちゃん、あなた死んだはずじゃ

・ファルスはリホをこれ以上はないほどきつく抱いて。

・頼む。。。夢なら覚めないでくれ!

・ファルス痛いよ。痛い。。。

・僕の夢はかなった。もう何もいらない。僕はもういい。僕の生命がほしいならくれてやる。ここで終わりにしよう。その代わり、リリーや他のみんなは見逃してやってくれ。

・ユウカちゃん、生き返ってくれたの。嬉しいわ。これからあなたは、愛する仲間があなたの名を呼びながら、泣き叫んで火の海に沈むのを目の当たりにするのよ。そして、その光景を忘れることもできぬまま永遠に苦しむの。私と同じ存在になるのよ。ユウカちゃん、わたしたちはひとつになるの。

・ローズ「もうやめようよ。もうやめよう。もうやめて。お願いだからやめて」

・「ファルス、私の中の、リホの人格を戻せる?」「なに言ってるんだ!?」「リホならきっとみんなを助けられる」「また君が遠くに行ってしまう」「いつまでも一緒だよファルス」「お願いだ、消えないでくれ。。。」

・リホの目に、精気が宿った。リホの人格が戻る。ベッドから降りるリホ。

・ユウカちゃん、やっぱり、あなたにも永遠の命が宿ったのね。

・ユウカちゃん、あなたは、ユウカちゃんなんでしょう?

・答えてよ!ユウカちゃん答えて!ユウカだって言って!帰ってきたよって言って!

・アヤカ、ユウカは死んだよ。森の外に出て、灰になって消えた。たぶんアレが、ユウカなんだ。

・ユウカちゃんなんでしょ!?なんで嘘つくの!私を苦しめるため!?それとも私が嫌いになったの!?

・違うよ。私は、リリー、リリー・アンダーソン。でも、あなたが私に向けている憎しみのイニシアチブは感じることができる。私が全部受け止めてあげる。

・ユウカちゃん、お願い、本当のことを言って!ユウカちゃんなんでしょ!?

・私を燃やしたいんでしょ?燃やせばいい。あなたのイニシアチブで。

・よせ!

・やめて、お願い!やめて!もうやめて!

・ユウカちゃん。。。燃えて!

・燃え上がるリホの体。絶叫するファルス。やめろ、やめてくれやめろ! やめろ!(絶叫)

・リホは穏やかな顔で「これがアヤカの精一杯の憎しみなんだね」と言った。

・じゃあ、今度はコッチから行くよ。

・能力を使い、プラズマの奔流を叩きつけるリホ。アヤカは冷却能力で相殺を図るが、やがて支えきれなくなり、炎に包まれた。割って入り、リホの力をまともに受ける紫蘭

・倒れる紫蘭。駆け寄るアヤカ。

・あやちょ、もう許してあげて。これ以上憎むのはやめて。

紫蘭紫蘭!しっかしりして!わたしを一人にしないで!ユウカちゃんみたいに行ってしまわないで!

・これからは、みんなと仲良くして。私はもう一緒には歩けない。

・嫌よ、紫蘭、イヤ!

・ねえあやちょ。。。最後に、忘れてしまった、私の本当の名前で呼んで。。。ユウカがあなたを忘れたように、あなたも私のことを忘れてしまったんだよ。。。苦しかった。今日までずっと苦しかった。

・だから、最後に、お願い。あやちょ、私の名で呼んで

紫蘭

紫蘭はそのまま事切れた。

・アヤカ、震えている。だが、唐突に。

・「え?」

紫蘭の静かな死に顔。

・「かのん、ちゃん?」「かのんちゃん、なの?」「かのんちゃん。。。」「どうして、忘れていたんだろう」「かのんちゃん、どうして」「私、みんないなくなってしまったと思ってた」「かのんちゃん、すぐそばにいいたのにどうして」「かのんちゃん、お願い、目を覚まして」「私、話したいこといっぱいあるんだよ」「かのんちゃん、かのんちゃんに伝えたいこといっぱいあるんだ」「かのんちゃん、ねえ、起きて、お願い」「かのんちゃん、わたしあやかだよ」「これじゃ、またわたしひとりぼっちだよ」「お願いだから、かのんちゃん、起きて」

・アヤカは紫蘭の胸に突っ伏し、そのまま嗚咽を始めた。

・惨劇は終った。

・クランは炎に包まれた


リホがファルスと踊る最後のワルツのBGMは「Eternal Dance」 精神のバランスを崩したアヤカが生徒たちを殺していく惨劇のテーマは「ライネス‐thema of TRUMP‐」 女子寮に駆けつけた男子生徒たち(一人は監督生らしい)がやってくるアヤカを階段上の踊り場で待ち伏せするシーンの戦闘BGMは「クランフェスタ」の後半、リリーがおかしくなっていった原因がアヤカのイニシアチブであること知ったファルスが怒りと共に立ち上がるクライマックスに流れるテーマはここも「黒猫がもたらす真実」 ラスト、UTEメンバー、リホ・サヤシと怪物と化したアヤカ/スノウが戦う短い、しかし激しい戦闘シーンのBGMは「狂乱のイニシアチブ」