埋め草
ショッカーのテーマ/菊池俊輔
テルミンを使ったショッカーのテーマ。ライダーの劇伴で敵組織のテーマというのは基本的に1作ごとに作られたが(有名なのはGoDのテーマ)このショッカーのテーマが図抜けてかっこいい。っていうか、菊池俊輔が書いた曲の中でこの曲が一番出来がいいと思う。仮面ライダーというと派手なアクションとブラス中心のショック音楽と思われがちだが、そこにテルミン+オルガン+ベース+ギター+バイブ+アルトフルートという一種異色な編成の曲を書いて来るあたりこの人の異能さを感じずにはいられない。このショッカーのテーマにはリズムを抜いたテイクがあり劇中ではこっちの方を良く聞いた印象がある。
ショッカーのテーマ/菊池俊輔
このトラックの3曲目がリズム抜きバージョン。いずれにしても菊池俊輔の最高傑作であることに変わりない。
ウルトラマンの戦闘テーマだけを集めた珍しいmix。主題歌、ブリッジに続いてマスター行方不明の「戦い」ウルトラQのテーマのモチーフ部分を執拗に繰り返すこの曲は主題歌録音時に「ついでに」録音されたと言われ、初期劇伴唯一のストリングス入り曲にして「ステレオ録音」と言われている。どこに落ちてるんだ「戦い」(ステレオ)! 続いては同じくウルトラQのテーマのベースラインを執拗に繰り返すネロンガ戦の曲。ギャンゴ戦の曲、バルタン星人戦の曲を経て後期戦闘テーマに続き、ウルトラマン劇伴の最高傑作「戦え!ウルトラマン」アレンジ曲が流れる。ターザン映画を彷彿とさせるティンパニに乗って流れる超カッコイイメロディに咽び泣くw ちなみにこの曲を超かっこ悪くした改変したのが「怪獣王ターガン」のテーマだ。。。
MJの歌(カラオケ)/冨田勲
冨田勲最高傑作はなんといってもこのMJの歌(カラオケ) この人、どこでリズムを取ってるのか皆目わからない音の出し入れをするのだが、特に2コーラス目の目も眩むような音塊の出入りはクールなボッサのリズムを押し潰して圧倒的である。どうして専業作曲家やめちゃったんでしょうねぇ。。。
地獄への案内者(ガイド)/冨田勲
冨田勲でもう一曲。最初の曲は「地獄への案内者(ガイド)」全編に流れるテーマ。「メスと口紅」でも使用。弦とクラリネット、ファゴットという組み合わせでこの曲書くんだから冨田勲、天才としか。この曲で弦がトレモロになるのが所謂「冴子のテーマ(大都会の戦慄)」続くマイナー調の曲は追加シーンの為に書かれた別れの曲。最後の短い曲がエンディング。本編は催眠フィルムと言われた強烈に眠い一本。見ずに聞くだけのほうがお得w
ジャズテーマ/冬木透
冬木透は本来「ダンモの冬木」と言われるほどのジャズ巧者。だけども特撮系ではその腕をほとんど振るう機会がなかった。この曲(2曲目)は残された数少ないジャズテーマの一曲。聞きなれない曲かも知れないがコールドンの回で京太郎とインベーダーが戦うシーに使われていた。
おまけ
「Soundtrack Tomita」からタイトル曲。冒頭の原爆投下シーンから始まりニュルンベルグ裁判、国連を経てニュース映画で繋がれるタイトルバックは東宝特撮史上最高の出来。本編は。。。まぁ、笑えないブラックユーモア作品みたいなもんで、人間革命を先に見ておかないと「言ってる意味」が分からないという悲しさ。サントラ曲としては「最終核戦争」が止めを刺す。テーマをストレートに演奏したノストラダムス劇伴中もっとも力強い曲。どっかに落ちてないかなぁ。。。