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行く先不明のパソコンblog

P.S.童謡のふる里から

発売日に買ったのにいまやっと初めて聴いた(爆)


プロデュースに小西貴雄、ジャケ写に野下義光を起用するなどムダに金のかかったPinkishのメジャーデビューアルバム。小西貴雄を起用したのはやっぱり「たんぽぽ」「ふるさと」といった作品からのイメージなのかなぁ…野下義光が何で起用されたのかは不明。大利根に巨大な青バックを持ち込んで撮影したらしい。どうせ野下義光を起用するなら「みじゅぎ」写真にしてくれたらもっとうれしかっ(以下略)


曲目は基本的にインディーズ時代の持ち歌に加え、これに「電車ごっこ」と「花火」「たなばた」「野菊」のオリジナルバージョンが追加。このオリジナルバージョンというのは、ライブで「Pinkishの童謡の世界へようこそ!」というアナウンスの入る前に流されてるピアノ伴奏による合唱バージョンのこと。


前作「キラキラ★のカンヅメ」に未収録だった「ふるさと」が今回初収録されていることの他、「しろねずみのうた」から「もぐらのおじさん」が独立し「しろねずみのうた」は没。また曲タイトルも「たなばたさま03」から「03」がオミット、「koyukiふる夜の小ギツネ」が「小雪ふる夜の小ギツネ」に文字変更など細かい修正も。


全体としてはアレンジの大幅変更でメジャー色がとにかく強い。インディーズ時代の、「童謡」という素材を使いながら同時にそこに「郷愁」を足すというようなマイナー風味の強いアレンジは消滅し、キーが何でもとにかく明るくポップにという路線で徹底している。個人的には旧アレンジも捨てがたいけど「電車ごっこ」に顕著になるような「夢と希望」という路線を考えると新アレンジもそれなりに合理性があるように思った。そもそも新生Pinkishは「童謡」に「郷愁」を感じるような層に用はないのかもしれない。


とりあえず前作の時に思った「もしPinkishに次の一枚があったなら」というifはこれで達成されたので、今度は「Pinkishの二枚目は童謡とどう向き合うのか」ということがクローズアップされると思う。個人的には童謡以外を歌うPinkishも聴きたいと思うけど、スーパーの店頭でPinkishを熱心に聴いてくれる家族層は童謡を歌わないPinkishに魅力を感じるとも思えない。ここいらへんをどう上手くマッチングするかが2枚目の課題なのではないかと思ったりして。